NO206:有馬三名水・その三「筒井清水」?

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筒井清水は上津村の畑中にあり、播州赤松道 長尾谷にあり。古へ当国の領主より人を制し谷水の滴り入らざるように井筒の構えけるとなり。と古文書の中に書いてある、有馬三名水の残り一つ「筒井の清水」
情報を探しても汲んできたとか、ここに在るとかと言うものが無い。ただ古文書の中からこの辺りという、旧有馬郡上津村(現在 の神戸三田アウトレットの辺り)という事ぐらいしか見当たらない中、一度探してみたい気持ちが盛り上がってきた。
という訳で、探すためのキーワードを『上津村・畑中(地名なのか、畑の中なのか定かではナイ)・播州赤松道・長尾谷・三田アウトレット近辺』もとに動き回る事にした。
まずは、一番分かり易い「三田アウトレット近辺」から探して見る事にして、地図を調べた結果ベットタウン内にあるアウトレットの近辺に、上津公園と言うものが有る事が判明、
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と、その公園内を地図上で見ていると、せせらぎの様な流れの下に池が造られているところが見つかった。
上の公園案内図写真の赤い現在地と記してある池である。
公園に行って、現地を確認すると池の説明図が書いてあった。
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     水辺ビオトープ
ビオトープ:ビオトープとわ植物や動物が自然発生的に生育或るいは生息する空間の事を指し、本来その地域に棲息する動植物による生態系が形成されている場所の事です。今日では人為的にそのような場所をつくろうとする活動がさかんになり、学校や公園で生き物のための池や小川がつくられるようになりました。ですから最近ではビオトープとは、湿地と池、草原の三つの構成要素により作られています。公園周辺に残された自然を後世に伝える為の施設です。池にブラックバスなどの放流を行ったり、アメリカザリガニやアカミミガメ(ミドリガメ)等の外来種を放して生態系を乱さないようにしましょう。
Aゾーン
植物や小動物が生息しやすいよう、岸辺から緩やかに水深が変化するように作られている池です。水辺の植物は水深に応じて成立する植物が変化します。水深の違いによって右図のように成育する植物が変化します。
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どうもマムシも生息しているようで(*_*;
Bゾーン
湿地植物が成育しやすいようにつくられたビオトープです。湿地は常に湧水があるような場所の成立しますが、ここでは人為的にそのような場所を作り出しています。
Cゾーン
良く日の当たる空き地に成育する植物が育つよう作られたビオトープです。都会で見られる空き地にはセイダカアワダチソウが優先する植物群落(草原)が見られますが、このような場所に見られる植物は帰化植物といって、外国から人為的に持ち込まれた者です。天敵が少ないため爆発的に増えています。
下流の池は
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なんじゃこりゃ・・・
で、この公園の池がどのようにしてできているのか調べてみると、
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水源に行くと、湧き水ではなく神戸市水道局が地下に水槽を作り雨水を溜めて利用する形でココから湧水の代わりに雨水を出しているようでした。当日は水は出ていませんでしたが。
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別の場所では雨水を利用して、子供たちが遊べる設備も作ってあった。
ここまでが、上津公園内での結果でした。「筒井清水」らしきものは無かったものの、自分勝手に想像し、ベットタウンを作る時にこの場所に「筒井清水」の湧水が出ていたが、土地を開発する事により湧水が出なくなり、その代わりに「筒井清水」が出ている古文書に書いてあった地名を公園名とした・・・・・・と自分なりに想像して・・・自分なりに納得させて公園を後にした。
・・・・・・が、なにか納得しない(?_?)・・・・もし吾輩が想像したことが現実に在った事なら、地元の人に聞けばその場所に湧水が出ていたかどうかという事が解るはず。
その日はもう少し時間に余裕があったので、聞きまわる事にした。
一人目のおばさん、この辺にはそんなものは聞いた事がない、もし在ったらそうゆうこと好きなので知っているはずとの事
二人目のオジサン、バス停の椅子に座っておられたので、尋ねてみたら「地元の者ではないが何か」との事でしたので、内容を放すと、「その事だったら、この道を500m行けば右に曲がる細い道が有るので、それを進んで行けば川の縁に出ていると聞いた事がある」との事、早速そちらの方へ行くと坂道の下に川が有り道の脇に地蔵さんの小屋が立てられていた。オオ~ここだ!!と、心躍ったが河原には下りれたものではなかった(*_* ;とりあえず誰かに聞いてみようと探していると、犬の散歩をされていた70前後のオジサンが来られたので聞いてみたら、そんなものはこの辺では聞いた事がないとの事。三名水になるほどの湧水なら今でも出ているはず、知らないとはいう事はここでもないのではと、探すのは諦めてその日は帰る事にした。
写真も撮ってきたはずなのだがナイ、頭がこんがらがっていたのだろうか(=_=)

で、上津公園の人工池で話を濁すつもりでいたのだが、日曜日暇ができたので、もう一度探す為に再度長峡町上津へ出かけた。
行くまでに下調べをしておいた長尾神社から探し出す事にした。
キーワードの一つ、三田アウトレット付近は除外する事に、残り上津村、赤松道、長尾谷を中心に聞き込みをするとして、まずは長尾谷関連の長尾神社を探し出して行ってみた。
その前に上津村の現地名は、長尾長上津になっている。
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見るからに歴史がある佇まいの神社ではなかった
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その意味は
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長尾神社
言い伝えによると古代、湖水の龍神を祀り舟着大明神として崇められていました。
岩谷の郷に大川瀬の住吉神社より分祀され上津畑荘八ヶ村(岩谷、上津上、上津下、市原、簾、日西原、中大沢、上大沢)の惣社(産土神)として明治40年頃までは、この八ヶ村が交代で秋祭りの当番に当たり、神賑(にぎわい)として地車、獅子舞、相撲などを奉納していたが、神領地の分配とともに岩谷村だけで祀ることになり、昭和時代に現在地に各社を合祀して鎮座者となった。
                             岩谷自治会
長尾神社に行ってみたが、湧き水は出て来ておらず、そのキッカケになるようなものも見当たらず次に回る事に、近くに大歳神社があったのでそちらに行った。
ここも氏神様のようで、水は出ていなかった。また、それらしき事もつかめずうろうろしていると、神社の神主の事務所の様な家が見えたので尋ねてみた。聞いてみると氏子だが神社の仕事はしていないとの事、90前後の老婆さんが対応してくれたので、チョイト次の事を聞いてみた。
筒井清水という湧水の出ているところが在るか:そんなものは知らないし、湧き水も聞いた事がない。
長尾谷と言う谷は何処ですか:そんなところは無いです。
赤松道は何処ですか:それは本通りに出て左に行けば信号が有るのでそこを右に行けば赤松街道に入って行くよとの事であった。
この年代の人がこの付近に湧水がないと言っているのであるから、おそらく長尾町上津の三井アウトレット付近の公園にも無かったのであろう。
とりあえず、赤松街道をめがけて出発。なんのことはない、再度長尾神社の前の道を通りさらに奥に進んだ。
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小さな集落を抜けて山道に入って行くと車が沢山止まっていたのでナンカイナと思いゆっくり走っていると、中国自動車道赤松PAの事務所の裏口であった。その少し走ったところで写した風景
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近代的な高速道路の横では昔ながらの生活が残っていた。それは、上津公園の宅地開発された衛星都市、工業団地等と開発されていない周辺の集落との落差、良し悪しは別にして・・・・・。
その道の峠を下りてきた所に一軒家があった。
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丁度作業小屋に居られるところを訪ね、例の事を聞くと、「筒井清水」というものは無いが、この先の峠を下りた所に湧水が有るところが有るとの事、早速そちらの方に行く事に、と、道の端に
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こころときめくいにしえの道、赤松峠 「赤松街道」
と書いてある道標が立っていた。・・・・・ヤッホーやっとキーワードが見つかった・・・・・これは何かあるぞーと心ときめかせ車一台ぎりぎりの道を登って行った。
下りに入り間もなく池が出て来た。
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これではないだろうと先に進んだ。間もなく集落の麓に降りて来た。
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麓の農家に尋ねると分かるとの言葉どおり、尋ねて聞いてみたら
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トタン屋根で囲われた水槽があったが
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これではチョイト飲めねぇな~・・・と思っていたら、先ほど尋ねた男性が出て来て、水道が通るとみんなが使わなくなり、こんなことになってしまっているが、それまではこの集落5軒ほどここの湧水を飲み水(生活用水)として使っていたとの事、
反対から水槽を覗いてみると水が垂れている
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この水が湧水かと尋ねると、本来の湧水ではなく、以前この上にあるお寺の土肩が崩れたため水抜きをしている水だとの事。
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このパイプの水です。しかし、こうなったらこれでももらって帰らなくては決仕舞いができない・・・という訳でペットボトル2本をもらって帰る事にした。
水を入れている間、赤松街道の話を、昔は三田がこの辺の中心地だったので、この道を馬車や多くの人が利用していたらしい。それが三田に行く県道ができて廃れてしまったとの事、当時の面影として、この上にある赤松寺の上の方に山城が在ったり、赤松寺には国の重要文化財「歓喜院聖天堂本堂」が有るとの事、その中で、墓地の横にも湧水が出ているとこが有る、住職がいたころはその水を生活用水に使っていたとの事。早速そちらの方に行って見る事にした。 
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これが本堂で、
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その横に
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       国指定重要文化財
歓喜院聖天堂本堂吉川町毘沙門
     三間社流造り檜川葺
 応永18年(1411)の墨書により、室町時代初期の建立で、もとは境内東方の山裾に建っていたものを、現在地に移築、昭和45年に解体修理を行い復元された。
 特に縁束を支える腰組が珍しく、吉川町に現存する最古の木造建築といえる。
               三木市教育委員会
で、実物は大切に小屋の中に保管され、隙間からしか見る事ができませんでした。
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湧水はと言うと、
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お墓の横の水溜の様な
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覗いてみると
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う~ん、これは吾輩でもチョイト飲む気にはなれねェ(*_*;・・・・・という事で今回の有馬三名水の旅は終わりと相成りました。
今回の「筒井清水」、現在は管理が行き届いておらず湧水が出ているのかどうか定かではなかったが、地元の方の話ではその昔数件の世帯を賄うほどの水量が有ったという事なので、三名水に数えられてもおかしくは無いと思うのだが、いかんせん地名が吉川町毘沙門となっている。峠の名前も、キーワードで書いたのは長尾谷、こちらは赤松峠となっており食い違いも甚だし事である。しかし、聞き歩いても昔の人なら町内の湧水の事は知っているのではと思われることから、宅地・工業団地、開発が行われているとはいえないという事は、もしかしてこれが筒井清水かもとも思えるのである。赤松街道がどこまで続いていたのか分からないが、或いは開発段階で無くなったのかもしれないかも知れない。吾輩は距離的に遠くこれ以上探すことは無理ですが、地元の方で関心があれば一度探してみて下さい。

で、「筒井清水?」の独断と偏見の水評価は
ペットボトル2本汲んできたのですが、赤土(粘土)の臭いがするような水であったが、なんとなく2本とも飲んでしまっていた(^_^;)
(^_^)v (^_^)v (^_^)v にしておきます。
詳しい場所は


 
    
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