NO148:花背峠の清水

そのⅡ
僧正ヶ谷界隈は鞍馬天狗を題材にした謡曲の舞台にもなっている。
帰りがけにふと目に留まったものが、

謡曲「鞍馬天狗」と僧正ヶ谷
謡曲「鞍馬天狗」は、源義経幼時の武勇説話を現代物に脚色した曲である。
鞍馬山の東谷の僧が、西谷の花見の招きを受けて修業中の稚児平家の公達や牛若丸を連れて出かけたが、見知らぬ山伏が来たので気を悪くして帰ってしまった。ただ一人残っている牛若丸の素姓を知り憐んだ山伏は諸所の花の名所を案内し「自分は大天狗である、平家討滅の望みの達せられるように兵法の秘伝を授けようといい、翌日からのはげしい修業の末、約束の如く兵法を授け再会を約して大天狗は立ち去ったという豪壮な物語である。
僧正ヶ谷は牛若丸が天狗僧正坊から武芸を習った処で、老杉高く聳え、巨根地を這って昼なお暗く神秘感をただよわせている。 謡曲史跡保存会
吾輩は「鞍馬天狗」と言えば、白馬にまたがり何処からともなく駈けつけて、悪党どもを退治してどこかに去って行く、というドラマのシーンを思い出すが、それを言えば歳がバレバレになる。
引き返すのに、背比べ石までは上りで「奥の院」まで行かなかった事が正解だったと思いながら、やっとこさで上り詰めた。まだPM3時ごろだが、雨降りの中木立の中という事もあって薄暗く一人で歩くのは寂しく、人の後を追うように下って行った。

帰りは、本参道・通称九十九折参道から帰る事にしてそちらに入って行った。昔からの参道だけあって史跡も多いいようだ。
ご案内は写した写真のみで、重要な史跡を撮り忘れている場合もある。あしからず(^_^)/

九十九折れ参道を下りてくると双福苑という場所に出て来る。福徳の神である玉杉大黒天と玉杉恵比寿尊を結ぶ赤い橋「双福橋」が有ります。その下には、鞍馬山の訓えのシンボル『愛と光と力』の像・いのちが建っている

えらい近代的なオブジェだなぁ~と見ながら下りて行くと、

由岐神社に着きます。こちらは鞍馬の火祭で有名です。
その下の石段の両サイドには歴史を感じさせる大杉が


そして、由岐神社の鳥居と拝殿?が

たしか、この拝殿?の二階をタイマツ持った方が走り回るのだと思っていたのだが・・・どうも奈良のお水取りの行事とごちゃ混ぜになっている様で(?_?)
由岐神社から下って来ると鞍馬寺の山門、仁王門に到着。すると、急に腹が減ってきた。ちょうど仁王門の前に雍州路という名の食堂があり暖簾を潜った。

ここで食べたものは見出しの蕎麦と左に有る「山菜おこわ」、この「山菜おこわ」一日限定数量もの、人気メニューだそうで幸運にも今日は残っていたそうで注文する事ができた、腹が減っていた吾輩は特別うまく感じた。蕎麦は固めで、他に田楽と和え物が附いて2000円でなにがしのおつりがきた。満足お一食であった。

雍州路の箸袋には、「雍州路・その昔木をきり石をきざんで都に運ぶ牛車にも、うず桜の一枝をさす風流がありその風雅は今も鞍馬の里に偲ばれます。越前若狭より都に通じるこの路を雍州路と呼びました。
その後

この道を花背峠に向けて出発。町はずれに

鞍馬温泉なるモノが、連れ合いがいたら門を潜らなければ帰してもらえないが、今日は独り身、さらに峠に在るという湧水をめざし進んで行った。そのうちジムニーが後ろに迫ってきた。負けてなるモノかとヘアピンカーブの連続する道を走って行く、道も狭くジムニーが有利離してもすぐ追いついてくる(~_~;)、とあるヘアピンカーブで

水らしきものが

これぞまさしく「花背峠の清水」止めるやいなや、ジムニーにあっさり追い越されてしまった。吾輩は、無事湧水にありつけたことで満足。汲み終えた後はのんびり花背峠まで

雨降りの為峠は靄に霞深山の漂い深く

花背の里に下りて行った。

独断と偏見の湧き水評価は、
(^_^)v (^_^)v (^_^)v (^_^)vでした。
詳しい場所は
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