NO361:大滝鍾乳洞の御神水

と言うわけで、八幡町の市街地30分ほど山間に入った地域に点在する鍾乳洞巡りに移動しました。
我が輩も知らなかったのですが、郡上市の山の中には大きな鍾乳洞が四つ【大滝鍾乳洞:縄文鍾乳洞:美山鍾乳洞:郡上鍾乳洞】があります。
この中の何処に行くか悩みましたが、洞窟の中に大きな滝が在るとのことで、1つは「大滝鍾乳洞」と洞窟内に川が流れているとのこと、コチラなら確実に堂内地下水がもらえるだろうと2つめは「郡上鍾乳洞」にした。
先ず郡上八幡町に近い「大滝鍾乳洞」から行く事に、市街地から拾数キロの山奥にあり観光客も少ないのではと思いながら、岐阜の下呂温泉へ通じる国道256号へ入り、大きな峠を登り切ったあたりから右にそれ、あくだ渓流園の釣り堀で多くの人たちが釣りを楽しんでいる姿を見ながらさらに山奥へ・・・と、車が前方に止まっている、さては駐車場まで渋滞しているのかと・・・カーブをしているので先のことは判らず、チョイと時間が心配になったが、ものの15分ぐらいのろのろ運転をして進んでいくと広い駐車場へ到着した。駐車場の整理人も数人で手の案内で、思いのほか多くの観光客が来ているのがわかった。

観光バスも数台駐車しており、ここが相当有名な観光地だということを知らされた。駐車場から鍾乳洞の入り口へと歩いて行くと、こちらもビックリぽん!

釣り堀や、土産物売り場、食堂等々多くの観光客で賑わっていた。
我が輩はひたすら鍾乳洞を目指しさらに奥に歩いて行った。

夏なので気持ちの良い林の中を歩いて行くと、ケーブルカーの駅前に辿り着くも、コチラもケーブルカーの順番待ちで長蛇の列、でも20分ほどで駅に到着、

駅舎に入ると貴重な岩石なのか「スブリナの化石」が展示してあった。

入洞料大人1000円を払い木星のケーブルカーが降りてくるのを待ち

駅員さんの指示で乗り込み出発

途中降りてくるケーブルカーとすれ違い

中を見るも乗客は一人も乗っていない、そう、ここは鍾乳洞の入り口と出口の落差があり、鍾乳洞から出てくると歩いて下りてくるのであった。

五分も乗っていただろうか上の駅に到着

そして乗客と一列に並び鍾乳洞へと

ここに「大滝鍾乳洞」の成り立ちの案内掲示板があります。

大滝鍾乳洞について
本洞は古生代の石灰岩中に生じた断層が地下水によって溶解拡大されて出来たものである。
東西270m、南北40m、高度差100mの範囲に八層にわたり生成している。現在までの調査でもすでに1000mを超える通路、広間が知られており、さらに上部に延長が期待されるので当地域の最大級の鍾乳洞であることは間違いない。洞はほぼ東に向かって直線的に幾段もの滝によって高くなっている。奥部には大きな広間があり上下、左右に連絡して全体として迷路を形成している。
水量の多いことも本鍾乳洞の特色であり若々しい美しさの原因となっている。
鍾乳石類は量、質共に豊富多彩であらゆる種類の物が見られるといってよい。アンソダイト(石花)ヘリグマイト、ヘリグタイト等はこの地方では本洞だけにしか見られないものである。洞窟珊瑚の中には他に報告のない型のものがある。成長中のもの多く新鮮で純度が高く光を通すものも多い。又、赤色からピンク色に着色した物もあるのは注目される。母岩の石灰岩には古生代ベルム紀のフズリナ化石等が多量に含まれ弐億数千万年前等地域が海域であったことを示している。なお洞窟の生成された時期は他の証拠にによって数十万年を超えることはない。この付近一帯には数十の洞窟があり、その中からナウマン象ヘラジカ大角鹿を初めとする現在絶滅した動物の化石が大量に発見され当地域が数万年前現在より寒冷な高原であったことも予想されている。
1971年6月1日 岐阜大学教育学部 地学研究室 梶田澄雄

そして洞内へと

洞内ではカメラのシャッターチャンスがどうしても遅れてしまい、綺麗に撮る腕がないので見ることが絶えられる写真を載せます。
入り口入ってすぐの「竜王洞」

学術上貴重な物なので触らないで下さい・・・と、この事は洞内でのマナーであります。

上から垂れ下がる石を鍾乳石と呼ぶらしい

コチラは上と下の鍾乳石がつながった「石柱」と呼ぶようである

上は「天上界」であります.

コチラは立派な石柱であります

洞内で水を汲もうと思っていたのであるが、今のところ汲めるようなところがないので、大滝という物があるらしいのでそこで水を汲めたらと・・・どうもその大滝が出てきたようである

チョイと見えにくいが、一筋の水が流れ落ちている「神秘の大滝」であります

大滝
地底の滝では日本一の規模を誇るこの滝は高さ約30m、その水源はまだ探険されていないが約4km遡っていると思われます
滝の位置は地表より60m下にあり、大滝鍾乳洞のシンボルとなっています。
コチラの写真が良く雰囲気を醸し出しています

水をどこで汲もうかと思っていても観光客が多くて滝の水を汲むのは差し障りがあるな~と思いながら進む方向へ向きを返ると

御神水の看板が、神は我を見捨てなかった・・・と、お も い・・・有り難く戴くことにした。リュックサックにペットボトル3本しか入らないので3本組終えたところ

神秘に包まれた鍾乳洞内の石灰岩から湧いて出た「不老長寿の水」といわれています特にカルシュウム・ミネラルのの成分が多くまさに神秘の地下水です
「不老長寿も水」というのを今まで何回飲んだことだろ~、何歳まで生きられるのか楽しみである。・・・が・・世知辛い世の中余り長生きするのも・・・・・(?_?)
で、なぜ御神水火というと、
中華民国・台湾の花連在住の彫刻家、柳順天氏がこの大滝の神秘さに感激されて5ヶ月掛けて壁に不動尊を掘られたとの事、写真を写したのですが、暗くて捕れていませんでしたのでボツとなりました。(^_^;)

こんな石筍(セキジュン)や

イロイロと奇岩がありますが、全部公開すると営業妨害になりますのでこの辺で・・・

そうこうしてるまに出口が見えてきました。全国的には知名度は低いですが見応えのあった鍾乳洞でした。

こちら出口ですが、チョイと寂しい感じ、帰りも歩いて降りていきます

下にはケーブルカーが観光客を乗せて上がって行きます

我が輩は洞窟内に大河が流れているという次の鍾乳洞「郡上鍾乳洞」へと「大滝鍾乳洞を後にした。
大滝鍾乳洞「御神水」の独断と偏見の水評価は
鍾乳洞内の水ということもあり、アクが強いと思っていたが、良い具合に調和(コク・マイルド・甘み等々)の捕れた再興の水であった。
(^_^)v (^_^)v (^_^)v (^_^)v (*^_^*) でした。
詳しい場所
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