NO310:「奥伊吹の親水」

長命観音の水を汲み終え、奥伊吹地域に入って行った。

渓谷を過ぎると盆地と言うほどの平野ではないが、県道の周りには田園地帯となって行った。その中、初めての集落「大久保」に『長尾寺』という由緒あるお寺があるという

看板では「山野草の里」と書いてあります。チョイと寄って見ることに、大久保集落の車一台ぎりぎりの道を通ってたどりついた寺

石段の横に

長尾寺の案内板が石垣に張り付けてあった。それによると
伊吹山四大護国寺の一つで、伊吹山から北西に派生した尾根の先端にアリ、現在の大久保集落の背後に坊跡群が展開しています。創建当初は法相宗で、寺伝によると白雉二年(651年)慈照尊者が開山したといいます。その後、伊吹山寺を構成する中心寺院となります。
元慶年中(877年ごろ)長尾護国寺は定額寺に昇格しました。
文和年間(1352年ごろ)、長尾寺を再興した深宥は、姉川渓谷を阻む巨岩を砕いて水流を良くし、耕地を広げて住民の利益を図ったといわれています。
永年年間(1504~21年)、兵火で堂宇が焼失した後、再建され四十九坊を数えました。現在では真言宗で寺号を総持寺と称して、唯一法灯を守っています。
県指定:総持寺木造天部形立像
県指定の仏像ではな~と思い、石段を上がらず引き返すことにし、さらに奥へと車を向けた。
走っていると、道路標識に

「姉川ダム管理事務所」と書いてあり、その下には姉川ダム下流公園とも書いてあったので行ってみることにした。

ココから入って行くとダム下に出ました。

何と言ってもダム直下で見ると迫力があります。今度はダム湖へ

あまり大きな河川ではありませんが、まぁまぁの水量をためているようです。最近も大雨で問題になっていましたが、緊急放流での下流域での水位の上昇、もっとうまくダムを活用していく事が出来たらいいのだが、ニュースを見ていると、農業水、工業用水、生活用水と各団体の権利が交差していて、思うように水位を事前に下げることも難しい様子、しかし、災害を起こさないことを第一に考えて行動を起こしてほしいものです。
ダムの管理棟の中には資料室があり、自由に見学することもできました。姉川ダム、堤高80,5m 艇長225,0m
でさらに奥地を目指して出発。最後の集落である甲津原に入り、そこの甲津原交流センターいわゆる道の駅に到着。

そこの敷地の端には、地元の江戸時代初期に建てられたといわれる茅葺の古民家を「奥伊吹ふるさと伝承館」として展示してあった。

江戸時代初期建てられたとしては保存が良いので、手を入れられているのでしょう

奥伊吹ふるさと伝承館
本建物は江戸時代初期に建てられたと思われるが定かではない
茅葺屋根の密集した甲津原は、江戸時代後期三十数年間に四回の大火があったが、当家は災火を免れた貴重な農家住居である。
今回、所有者である竹中家より区へ寄贈の申し出があり国、県、町等の支援のもと、地元甲津原区において、失われつつある本集落特有の歴史や、民族文化を後世に伝えようと「奥伊吹ふるさと伝承館」として改築したものです。
平成十四年三月吉日
との事、中に入ろうとしたが鍵がかかっていた。で、遅昼にと「甲津原交流センター」へ

入口にはそばの完売の札、館内の雰囲気

その一角に手芸品の「甲津原麻糸曼荼羅」が展示してありました

こちらは切り絵

展示販売されているとの事でした。吾輩はそれよりメシと、そばは売り切れでしたので「山菜うどん」を

今回は食べる前に無事写真に収めることができ、御見苦しいところを見せずに済みました(*^_^*)
腹も落ち着きさらに奥地へ

甲津原集落が奥伊吹では最後の集落、しばらく走ると道の真ん中に料金所のゲートが現れた。ゲートと言っても人影はナイ、そうかといって通行止めにはなってなかった。吾輩の前を走っていた車はゲートでユータ―ンして帰って行かれた。吾輩もどうするか考える事30秒、ここまで来たのだから行くしかない・・・と、ゲートをくぐって奥伊吹スキー場を目指して走ること数分(はっきり覚えていない・・・真実)

スキー場らしきところに着いた。本来のゲレンデは

リフトで登って行くらしい。少し高いところに登って行くと駐車場が一望

その一角で競技用の車がなんかの準備、整備をしている様子。何が起こるのか見届けて帰りたかったのですが、時間もいつ始まるか分からないので帰ることにした。
駐車場を過ぎてスキー場が見えなくなったころ、山の裾野に意味深な看板「奥伊吹の親水」がたててあるのが見えた

近づいてみると

パイプから水が出ていて石臼のようなもので受けてある。これは汲んで帰らなくっちゃ・・・と、予定になかった水汲み場で湧水をゲット(^_^)v
計4か所で水を汲むことができ、伊吹山麓滋賀県側での水汲みドライブは幕を閉じたのでありました。何時か今度は岐阜県側の伊吹山麓を攻めていきたいものだと、帰り道思いながら無事帰宅できたのでありました。
「奥伊吹の親水」の独断と偏見の水評価は
水の出ているうえ側が山の谷になっていたので沢水かなと思い少し上に登ってみたが、谷水の気配は無く湧水であると確信、軟水で、のど越しの良い癖のない水で、コーヒーもおいしく飲めました。
詳しい場所は
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