NO231:福知山市内の「ロクロ不動の観音水」

未だ開花しない「アベノミクス」をもじって「アホノミクス」と名付けて一躍有名になった「浜 矩子」女史が講演に来ることを知り、聞きに行く事にした。時間の都合がついたものでついでに、以前から探していた「ロクロ不動の観音水」を再度探しに行く事にしてAM10:00出発した。講演会は「福知山9条の会」が主催するのだが吾輩は入会していない、しかし参加はOKとの事、「福知山9条の会」の総会込であるからPM1:00開会だが、講演はPM2:00前後のようでそれに間に合えば良しという事で、まずは水探しへと行ったのでありました。
情報元は、福知山の観光の現況から見つけ下記のように書いてあった。
『日吉ヶ丘住宅団地横の市道から山道を登ると、行者が篭る堂小屋があり、この近くにある滝が「ロクロの滝」で、この水を「森垣の観音水」と呼んでいる。この水は大きな岩の割れ目から2~3m 下の滝つぼに流れ込んでいる。源流は親不知といわれているが定かではない。』
今回は地図を確認しての出発。国道175号を篠山方面へ走り福知山市街のはずれに「日吉が丘住宅団地」があり、国道からそちら方面へ入って行くと、幸運にも

ロクロ不動尊の標識がすぐ目についた。時刻はAM11時前、講演会にPM1:00頃入るとしても2時間も余裕がある。
道の分れにも親切に

案内がしてある、この時点では、ロクロ不動尊は相当有名で参拝者も多いいのかな・・・と思っていた。
集落のはずれからは地道になり

進んで行くと、今や日本国中の山際の風景、ケモノ止のフェンスに突き当たった。

鍵は無く簡単に入る事ができた。入って

扉を閉めて歩いて不動尊へ向かう

川が綺麗に整備されており気持ちが良い(^^)/ところが上がるにつれて

周りの雰囲気がおかしくなってきた。するとまたもやフェンスの扉が立ててあった。しかし、この扉は獣用では無い事が一目でわかった。横の抜け穴?から入らしてもらい進んで行くと

土石流が起きた様相、これは大変な事に

だいぶ整理はされている様だが林の奥には流木の塊が荒れ放題、その林道を

上って行くと新しい石仏群3体が見えてきた。

その後ろの沢はすごく崩落したまま。後で知ったのだが三年前2014年に起こった福知山市内が洪水に襲われた時に山落崩壊が起こった様であった。

その時、このロクロ不動尊の地域も全壊したそうで、そこに在ったお堂も全壊石仏も土砂の下にうずもれて、今年になって信者の方が石仏を寄贈されたとの事。
この惨事を目の前に見て、湧き水もこれではダメになっているだろうと、一度目はここで引き返す事にした。
集落まで戻ってきたら農家のオジサンが畦道を歩いておられたので、「ロクロ不動尊」の事を聞いてみたら、全壊したが水は汲めるんじゃないか、行った事はないが・・・との事、
それでは水だけでも汲んでこなくっちゃ・・・という事で再度引き返し石仏のある場所まで帰ってきた。
さてどこの道へ行けばよいのかと、こちらは上がって来た道を右に曲がり昇って行く方向

もう一方は、新しい石仏の前の道をさらに左の方の奥に進んで行く道

ひと思案して、

右の方の道の入口にはお地蔵さんが迎えていてくれるようだ、おそらくこちらの道を上って行くと在りそうな予感がする

山肌が崩落した所を修復してあるところを見ながら

ここにもと思いながら登って行くと

福知山の市街が見える場所を通り越して進み

公園跡らしき所へ到着
大正小学校創立百周年記念
ロクロ広場(公園)使用のお願い
この広場は、大堀区自治会が管理し、皆さんが楽しくご利用頂く為、草刈りや環境美化に努めておりますが、特に山火事の発生には注意を払っており防火予防について皆さんに喚起をしているところでです。
従がいまして、使用にあたっては、次の事項を厳守すること。
・・・・・・云々(うんぬん)
山壊崩落の事は書いて無く、広場には

灯籠のかけらが散らばっており、ここに「ロクロ不動尊」が在ったのではと思い、ならば、滝は?と探してみると

広場から続く林道の横に

滝の跡であった様子の岩場、もしやこれが滝であったのか?滝もつぶれ水も今ではチョロチョロ

しかし分かりにくいが岩の隙間から湧き出ている。これに違いない

と、湧き出てくる少ない水を気長に溜めてペットボトルへ

この時点では、めでたく「ろくろく不動の観音水」を汲む事ができたと、講演会の時間も迫っていたのでルンルン気分で帰って行った。
しかし、帰ってからサイトで「ロクロ不動尊」がUPされてないか探してみると
「坂道Heaven YOYA」さんのブログが見つかった。どうも汲んできた水は、本来の滝では無い事が判明
水は取って来たものの、やはり本来の滝では無い事から後日再度「ロクロク不動の観音水」を、本来の滝が土石流で潰されていないか確認しがてら、あばよくは水も汲んでくるという事で出発した。

今回は納得いくまで探す為上記の準備をしての出発。
一つ、山へ入る時のアイテム『カウベル・クマよけ鈴』
二つ、最近は秋田県の例もあるのでクマよけ鈴だけでは心もとない、で『クマ除けスプレー』
三つ目、長いモノ退治用ストック
それに、沢歩きの為の長靴とペットボトルに漏斗と杓子を入れるリュックで山に入って行った。
まずは、前回行けなかった石像の前の道を

上って行ったが

行き止まり、元ロクロク不動尊への登り口を探してみるがそれらしきものは無く、再度石仏の所まで引き返してきた。
やはりこの石仏の後ろの沢を登るしか滝へ行く事は出来ないようである。

意を決して沢へ降りて行った。

沢と言っても実質は斜面の縁を上って行ったのですが

土石流の後なのか大から小の岩がごろごろ(*_*;その間を縫って登って行くと前方の岩の上に祠が見えた

さては、この辺りがろくろく不動が在ったのだろうか・・・とすると滝も近いのかもと、祠まで登って行く事にした。
急な斜面をずり落ちながら、登りやすい所を探し探ししてようやく

祠まで上り詰めれた。

見るからに弘法大師像の様だ(*^_^*)石像の前には、水を汲んで来てくれ!と言わんばかりに、マグカップが置いて有る。
しかし、こんなところまでも誰かが来て祀っているもんだな~と感心 (@_@;)
再度「無事水が汲めますように」と、お願いしておきソコから奥を覗いて見ると

滝にしては小粒だが、格好はピリリと辛い絶景の滝が見えた。
しかし、以前に在ったであろうロクロ不動尊の境内は跡形もなく流し去られているのかその様子をうかがい知る事ができない(?_?)
滝に行くには、この祠の後ろの岩の絶壁を通らなければ行けない。

その岩の下に通れそうな足場が有り、何とか通り抜けてみると

さらに倒木、岩の散乱した斜面、そこを上って行くと

おそらく境内に有った灯籠の端くれであろう石像も転がっていたりして、踏まないように進んで行くと滝の上に到着するのを阻むように

流木で遮断、皮がむけて木肌はすべり易く、上って万が一滑ると下は岩肌の谷底(+o+)流木の下にはわずかな隙間もあるが吾輩が通るにはチト狭く、仕方なくズボンが汚れるのも承知の内で恐るおそる大木を跨ぎ無事通過、そして滝の上を確認

おや(?_?)「大きな岩の割れ目から2~3m下の滝つぼに流れ込んでいる」との書き込みは(?_?)、事実は沢水が岩の上から落ちて滝になっていた。吾輩は岩の割れ目から・・・と言う箇所を湧水と思い込んで、その水が『ろくろく不動の観音水』とばかり思って汲んで帰ろうと考えていたのだが、これでは約束?が違う(~_~メ)
こうなれば、源流を確かめるノミと、さらに上流めがけて進んで行ったのであります。

さきほど跨いだ大木がはるか下の方へ見えますが、その下の谷底の深さの凄い事。そこから対岸を見ると

僅かに口を開けた洞窟の中に石像群が見えた。おそらくロクロク不動尊の境内の一つだったのでは?と思ったが、土石流から岩が守ったのだと思います。しかし、こちらを見ている様で気持ちが悪く上流めがけて進んで行った。

先程来からこの植物がズボンにまとわりついてくるのである。
葉の先にトゲがあり強烈に引っ掛かるのである。そして、生地を貫通して肌まで刺してきて痛く、思わず写真を写してしまったものである。
源流探して登って行くと、川筋が二手に分かれて
谷水の多いい方が

少ない方がこちらの谷

谷水の多いい方へ行く事にした。
谷合の山肌を歩いて行くと正面にV字渓谷が現れた。

正面は岩肌の渓谷。これ以上進めば危険この上ない。水も遠くの方は判らないが、観る限り岩の割れ目から流れ落ちている雰囲気ではなく、岩肌を縫って流れ落ちて来ている様子。依って退却を決断(^o^)/
再び沢水の合流点に戻り、もう一方の谷へ入って行った。こちらもしばらく歩いて行くと

木々の間から山肌の崩落した所を修腹した斜面が目に入った。こちらの谷も終わりに近づいている様子。
もう少し歩いて谷底を覗いて見ると

源流らしき水たまりが見えた。そこを見ていると、そこから水がわずかだが流れ出している。おそらく伏流水だろうが、この水を汲んで帰る事にして谷底へ降りて行った。そして水汲みを開始

これを「ロクロク不動の観音水」として持ち帰る事にして帰り支度、さてさてどこから帰るべぇか・・・

ここから先は倒木等で行けない(*_*;
元来た所を変えるにはチト怖い(@_@;)
山肌が修復されているという事は、上に上がれば道があるカモ・・・と、急斜面を上って行くと

道らしきものが見え、光が差し込んできた。

無事道まで上がって来る事がでホッ(*^。^*)
道は奥へ続いている。そういえば「坂道YOYA」さんのブログに林道の突き当りに「沼」があると書いてあった。
吾輩もここまで来たからには見ておかなければと、奥に向かって歩き始めた。
ここが谷底から見えた山肌を修復した跡

谷底の倒木が見える。10分ほど歩いたであろうか

自然にできたのか、人口の沼なのか判らないが、思っていたより汚い(~o~)道も

沼の周りを一周できるはずだが、途中で無くなっている。水が湧いているのか

出口からは、湧き水にしては多めの水が流れ出ていた。この水はいかんや、吾輩が登って来た谷にはこの水は流れて来ていない、という事は、登るのを断念した方の谷合に流れて行っているのだろう。

福知山のHP内の「ロクロ不動の観音水」の説明に書いてあった
「ロクロの滝」で、この水を「森垣の観音水」と呼んでいる。この水は大きな岩の割れ目から2~3m 下の滝つぼに流れ込んでいる。
部分の描写は、断念したV字渓谷の写真を拡大して判ったのだが、この岩場の事を地元の方は言っていたのではないかと、この沼から出た水が岩場の隙間に入り込んで流れ出て来ているのだと想像してみた。
何はともあれ、「ロクロ不動の観音水」の水汲みは無事何事もなく終了、帰り際に道の真ん中に咲いていた

一輪のタンポポの花に癒されて帰ってきました。
水の評価は
山の伏流水だと思うのだが、軟水系の爽やかな味で嫌味なく「少しゴミも」入っていたのだが気にせず最後まで飲んでしまいました。
独断と偏見の水評価は
(^_^)v (^_^)v (^_^)v (^_^)v (^_-)-☆でした。
詳しい場所は
スポンサーサイト