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NO61:乙味渓流荘の清水

今回はブログ初登場の綾部市の釜輪町に在る「乙味渓流荘の清水」をお送りいたします。

3月の初めに京都市内まで「遺体 明日への十日間」を見に行った時、途中で偶然見つけたと喜んで汲みに行った顛末の物語である。
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京都縦貫道が我が街から出入りできるようになったので、最近は利用して京都市内に行く事が多くなり、今回も朝一でいってこなければならないところに行って用事を済ましてからの出発、日曜日だと須知からの割引を入れても1500円いるのだが、ついつい乗ってしまう事になります。不思議な事に与謝野~宮津までは無料なのだが、宮津~和知まで半額の割引はないのである。須知~京都市内までは半額になっています。
という訳で、和知で降りて須知で再度高速に乗るまでの間は一般道を走るのです、和知で降りてすぐ位の所に「水の里ようこそ」の看板らしきものが一瞬見えたようで、こんなところに湧水が出ていたかいな(?_?)と思いながら京都駅の近くにあるイオンモールKYOTO内「T・ジョイ京都」に向かったのであった。
家族会議といっても2人だけなのだが、そこで決まった東日本大震災の「遺体 明日への十日間」を観に行ったのでした。

この映画を見た思い:人間の尊厳を多様な角度から見れる心が「自分」にはない一面を知ったこと、戦時さながらの状況の中で献身的に働いた人々がいたという事、震災後の中で情報が全く手に入らない怖さ・・・等々

封切から半月以上たっていたにもかかわらず、府内での上映ヶ所が少ないという事もあり、マアマアの入りでした。

それはそうと、湧水の件が気になって二週間後の探訪であった。しかし、看板が有ったと思ったところにはなぁ~にも あっりま せんでした^_^;
このまま帰るのも癪(シャク)に障るので、縦貫道の和知ICの手前に見える、山の頂上付近に在る集落に行けば湧水があるカモという事で、よくカヌーイングで遊びに出かけていた通称「立岩」の近くから入って行くそれらしき道が有ったのでとりあえずそちら方面へ行く事に・・・で、
その「立岩」というのが由良川の名勝でこれです。
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写真の写し方とカメラが悪いので分かりにくいのですが川の中にこの大岩が「にょっきり」と立っているのです。対岸から河原まで下りる道が付いていますので、そちらから岩元まで行けばその存在感に圧倒されます。
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     名勝「立岩」(たちいわ)
ここに立つ高さ30メートル周囲50メートルの巨岩は和知川(由良川本流)の浸食により形成され「立岩」と称される。
頂きに赤松茂脚下に「巨人の趾痕」や「うぶだら」「ばんりゅう」等と言い伝える奇岩・怪石を配し清流に趷立する姿は一幅の文人画を思わせる。
阿々惜しや和知の河原の崖の間に衛門正しく孤り立つ岩(京都の歌人一鶴翁が詠む)
         綾部市観光協会
この立岩停留所から綾部市街地方面100mほど行ったところに写真の石碑が有ります。
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ココの所から山側に入って行く道が有りますので、入ってしばらく走ると高速高架橋が見えてきます。
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京都縦貫道を和知ICに向かって走って来ると左手に人家が見えるので、橋を通り超えれば行けるだろうと進んで行くのだがそれらしき集落に出て行かない、
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このような渓流沿いに道は続いており、距離的に考えるとどうも別方面へ続く道を走っている様子、ちょうど道端に地元の方がおられたので「この辺に湧水の出ている処は有りませんか~」と聞いてみた。
その人曰く、「この辺ではそんなものしらんでぇー、この奥に釣り堀があるのでそこで聞いて見なれ」と言われ、さらに奥に進むことに、途中渓流釣りをしている方もいたりして、さらに奥に向かっていくと養魚場のような設備の整った乙味渓流荘が見えてきた。
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この日は小春日和の気持ちの良い天気で釣り師も天気に誘われての事ですかねぇ~。ちょいと「釣り師」小さいので分からないかも^_^;
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とりあえず、乙味渓流荘の裏手に駐車場が有ったのでそこに車を止めて管理人に出会いに、
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駐車場を通る水路が乙味渓流荘へ伸びています。
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そして養魚場へと渓流が導かれていきます。
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その養魚場では、ニジマス・あまご・こいが養魚されているようです。

ちょうど管理人サンらしき男性が養魚場で作業されていたので、湧水の件を尋ねてみると「そのようなものは無いな~」との事、イロイロ話をしていると、近年は市がうるさいので水道を引いて使用しているが、それ以前は導いて来ている山水を飲んでいたとの事、ラッキー「それを頂けないでしょうか」とお願いしてみると快くOK、玄関へ回ってくれと言われたのでそちらの方へ。
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この玄関の横に蛇口が有りそこに山水が来ているのでそこから取水できると聞き、頂く事に。
入れていると、知らない間に奥さんも出て来られてイロイロと話をする中で、乙味渓流荘の今までの成り立ちを知る事が出来ました。
まず立札の写真に「乙味渓流荘」の志が書いてあります。
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          乙味渓流荘
綾部市自然休養村(都会の人達と農村の人々との交流対話によってお互いに心の安らぎを求め合い疲れを癒す場)の設置をして昭和54年4月にオープンした。乙味川の澄んだ流れそこに群れ泳ぐ魚 美味しい空気
この落ち着いた自然の中の庵名付けて「乙味渓流荘」と言う。
三月半ば過ぎからフキノトウやツクシが顔を出し行楽シーズンが始まる。そして、夏場の釣り天国、秋の紅葉と積雪の味わい。一年中楽しめるアマゴやマス、コイ。釣りの醍醐味と野趣にとんだ焼き魚 その上に新鮮な山菜料理は天下一品である。釣り堀に糸を垂れてジッと浮を見つめていると乙味川のせせらぎが我々を幽玄の地に誘い、憂世の迷いや悩みを忘れ、身も心も洗われる心地にさえしてくれる。
深い山、清らかな渓谷、潤いのある山荘、まさに典型的な休養村と言えよう。
                     釜輪町自治会

で、ココを設立したのは、府か国か忘れましたが補助金をもらい、釜輪町の住人数名がお金を出し合って創立していったそうです。
その出資金を出した人たちも高齢になり、一人減り二人減り最後に現在管理している奥様の親御さんが全ての出資者の出資を買い取り、運営を引き継がれたそうです。
現在はその奥様の御主人も仕事を辞めてこちらで奥様共々働いているとの事でした。
立て看板にも書いてあるとおり、渓流荘の玄関より前の方は釣り堀として開放し、後ろの方では養魚場としての設備が作られているようです。
養魚場
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釣り堀
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この豊富な山水は、駐車場から進入禁止の柵がしてある上流から水底深く濾過された水を引いているとの事で安心して飲めると言われていました。

また、アマゴを別の川で放流してもなぜかこの川に帰ってくるという面白い話も聞いたりしました。
そうこうしている間に、釣り堀にカップルのお客さんが来られたり、昼からは京都市内からのお客さんも予約が入っているとの事で細々でも頑張って運営されている様子でした。そういえば、国道から入ってくるとこにも幟を立てて宣伝も怠っていないようです。
別れ際に、宣伝をしておいてくれと頼まれましたので、釣りの好きな方一度「乙味渓流荘」へお越しください。

思いがけない所で天然水を汲めたことでルンルン気分引き返していきました。
帰る道中、先ほど書いた立岩から100mほど上流に、カヌーで遊ぶには最高のポイントがあります。カヌー仲間では「たていわ」と言って多くの方が遊びに来ておられました。
上流には、国体で使われた和知カヌー会場が有りますが、こちらの方が遊べる瀬(岩や急流)があり、ココである程度ポイント瀬遊びをして綾部大橋まで下って行くのが定番でした。

今では下記の写真のように厳重な封鎖が進入路にしてありました。
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この場所は、以前地権者の計らいで駐車場も由良川に降りて行く道も自由に使用させていてくれました。
ある時から、進入禁止の措置が取られましたが、心無いカヌーイスト達はそのことを無視して勝手に使用を続けた行動の結果により地権者もこの様なみっともない措置を取らざる得なくなったようです。
その当時私は、カヌーイストの良心を守りたい気持ちから、あるショップのHPの一部をお借れして上流の進入路を伝え、そこを利用して「たていわ」に行ってほしい事を流しましたが、力なくこのような結果になってしまいました。
そのような時期この場所では、綾部市主催の由良川カヌー大会も開催されていい方向に向かうかなと思っていましたが、いかんせん一般のカヌー愛好家の参加が少なく数回で終わりました。多くのカヤッカーが参加して今でも続けられていたら、おそらく今頃はこの地がカヌー公園になっていたかもしれません。
今でも、立岩とこの地を結んで「立岩カヌー公園」を町起こしに使って立岩から「通称たていわ」の上流に景色の良い大岩(ここはカヌーで下らな見えません)があり、この一周コースを作りチョットした散歩コースにしてその中で、カヌーロデオをしている人たちを見物するというゲレンデを作ればいいな~といまでもおまっています。
その「たていわ」で行われた由良川カヌー大会の様子です。
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その出発の時
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その場所の雰囲気
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「たていわ」には大きく分けて2ヶ所の遊ぶところが有ります。この出発風景の場所は下流側でウェーブと言う波が発生する所です。
そこでは、主にサーフィン(波乗り)をして遊びます
立岩あ

上流の方ではホールと言う瀬が立ちます。そこでは主に各種「ロディオ」というパフォーマンスをして遊びます。上級者コースです。
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以上これも以前開催されていました、たていわ北摂カップの一コマです。今では船も一回り小さくなっています。

長くなりましたので、最後に由良川にはダムが上流から大野ダム→和知ダム→とありますがもう一つ知られざる、一番古いダムが、立岩より約1km上流にその名も由良川ダムが有ります。
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で、肝心な水の評価は、まぁまぁ美味しいと思えたのは一週間ぐらいでしたので
独断と偏見の味ランクは
(^_^)v (^_^)v (^_^)v でした

詳しい場所ですが、水を貰いに行くより「釣り堀」に行ってくださいね(^_^)/


(2013,4,14)
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NO60:しずし水

NO55:導管稲荷神社の「大杉の岩清水」を汲みに行った時に京丹波町塩谷で見つけた湧水です。

「大杉の岩清水」を汲みに行く前に名所を探していると、どこかのHPに塩谷古墳群があると書いてありましたので、その住所にその古墳群を探しに行ったのがもとでした。結局、その時は古墳群の場所がどこなのか分からずじまいで、その代わりと言えばなんですけど、湧水の出ている処を発見したという次第です。
その湧水は、帰ってサイトをくぐって調べると「しずしの水(森水石)」と云う名であることが分かりました。
探していた古墳群も湧き水の場所もどちらとも、丹波自然運動公園の後ろの方に(運動公園の入口を前とすると)ある事を再確認して水汲みに出発しました。

その丹波自然運動公園は、南北に長い京都府の地形で府民がスポーツ交流する場所として立地・交通の便の良いココ丹波町に作られたと聞いています。
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左が公園入口から中に入って行く道で、右がその中の一角に在る設備です。

全体像です
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運動と関係ない天文台のドームまでありますyo~。
湧き水の出ている処は,この公園内の道を利用させてもらえば短縮できますが、休園日や夜などは入口のゲートが閉まってしまいますので利用することはできません。
詳しくは京都府立 丹波自然運動公園で見てください。

という訳で、当日はこの公園内をつききって府道444号線(4のぞろ目アチャ^_^;)に出て、とりあえず湧水を汲みに行く事に、場所は分かっていましたので早いものです。
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この看板を目印に行けばよく判ります。普通に走っていると素通りしてしまいます。
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このように道路の脇にひっそりと水汲み場は在りますが、湧水の勢いはマァマァ有ります。

それでも地域の方たちが世話をされているのか、藤の棚が作ってありますし、水仙であろう花も飢えて在りました。
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で、藤棚(ダナ)の後ろにある竹柵(サク)が気になりスケベ心を出して覗いてみると
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覗いてはいけないものを覗いた気分に陥ってしまいました^_^; おそらく本来は、ここに水が湧き出していたのではと推測・・・

ペットボトルに入れ終えて、備え付けの湯飲み茶わんをお借れして一杯飲んでみる、飲むのに程よい水温で喉を何の抵抗もなく越していく水であった。

次の目的地、「塩谷古墳群」を探しに、丹波自然運動公園の近辺に載っていた絵地図を見てきたことから、先ほどの府道に戻り走ってみる事に、思いのほか早く古墳の丘陵らしいこんもりとした丘をハッケン近寄ってみると、
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「塩谷古墳公園」の看板が目に付いたのでその田圃道に入って行った。その裏には京都縦貫道の工事が着々と進んでいるようです。
ソウソウ、京都市内に入って行くところの沓掛と名神大山崎ICが4月に開通らしく、先日そこを通ってみると突貫工事の最中でしたyo~。
好演の入口です
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巫女の埴輪は京都府指定の文化財として別の所に保存されているようです。

大きな墳丘には写真のように小さな古墳が有りました
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親亀の上に子亀が・・・ならず、子墳が・・・こんな古墳、初めて見ました。これが古墳群と言われるゆえんでしょう。
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次に写真では読みにくい説明書きを書きま~ス。
       【塩谷古墳群】
 塩谷古墳群(丹波町「現京丹波町」字曽根小字塩谷33)は、府営老朽化ため池整備事業(谷山池)の改修用土を採取しようとしたところ発見されたもので、平成元年8月、京都府教育委員会と(財)京都府埋蔵文化財調査研究センターによって発掘調査が行われました。
 その結果、約1500年前に作られた12基の古墳がある事が分かりました。その中で最も大きい5号墳からは、全国的にも貴重な巫女形埴輪2点が出土しました。
 このような古墳を後世に残すために、曽根区生産森林組合の協力を得て、平成3年度「京都府ふるさと環境整備事業」によって「塩谷古墳公園」として整備をしました。
 この埴輪は、およそ1500年前に葬られた人に仕えるように立てられていました。高さは約75cmでスカートのような服(裳)を「履き」(読みにくいので当て字)筒袖の上着を着て襲(おすい)と呼ばれるものを羽織、その上から〇と帯をつけています。襷や帯には斜線や円型の模様がていねいに描かれ、曲玉と丸玉の首飾りをしています。両手に弓とか壺をささげていたようですが、持っていたものは見つかりませんでした。
ここのHPに詳しく出ています

ついでに
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内容的には上記の説明書とあまり変わらないので、説明文の書き出しはやめときます。

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古墳群の最上部にはお相撲の土俵のように石ころで円が作ってありました。私の想像ですが、古代人が故人を偲んで祭りをやり、その時ここで相撲を披露していたとか(?_?) そういえば、我が地方では神社の境内に土俵が作られており祭りの行事として相撲を取り行っているところがあります。

又こんなものもありました。
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このカプセルに思い出となる品を入れているのは小学生の子供達でしょうから、平成50年といえば、その子たちは還暦の歳になっている頃なので、懐かしい思い出がよみがえる事でしょうね。

一応今回の行動予定は回りきったのですが、前から行ってみたいと思っていた「丹波ワイン」によって帰る事に。
国道9号線を大阪方面に行く国道173号線の交差点から京都方面に5分ほど走ったところに「丹波ワイン」の看板が見えますのでそこを入って行くと下の写真の所に出ます。
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京都府では有名なブランドワインです。
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左が倉庫と工場のようで、右が見学コースのある建物です。時間がなく見学までは行けませんでしたが、詳しくは丹波ワインHPを見てください。

肝心な、「しずし水」の独断と偏見の評価は
(^_^)v (^_^)v (^_^)v (^_^)vでした

詳しい場所は

「しずし水」は地図で分かるように山の上の方にため池が有ります。そこからの伏流水ではなかろうか?

おわり 2013.03.27

番外:詐欺パートⅣ~タイ、チェンマイ、契約書

今朝10時ごろ、東京の炭販売店さんからお電話があり、
「当方も危うく詐欺に引っ掛かるとこでした」というご連絡がありました。
なんでも、話を進めていく中で契約書を確認のために送ってもらい内容を吟味したところ、不自然さが有り商談を中止されたとの事、その後webサイトを検索する中で当方のブログをみつけ、同じような内容で話が進められていたとの事で、詳しく話を知りたいとお電話を頂きました。

どうも、タイの詐欺集団は、名前をとっかえひっかえ未だに飽きもせずやってるという事は、中には引っかかっている人が出ているという事の明かしてはないかと思うのですが・・・。

引き続き下の「イボ池の水」のブログを続けております。
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