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NO346:元祖名水そうめん流し店の「姫ヶ原湧水」

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以前通りすがりに見つけていた「元祖名水そうめん流し・みやなか」のお店に、自由に汲んでお持ち帰り下さい。
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という良心的なお店の名水をいただきに行ってきました。何時もの通り、行くだけでは能がないので、近場の名所も回ってきました。

兵庫県宍粟市にあるのだが、我が家から行くには地道で行くのが一番都合がよく和田山(雲海で有名な竹田城の近く:今が旬)に出て生野を目指して南下、途中から国道429号に入り鳥取から姫路に通じる国道29号へと入っていきました。
以前は酷い道だった国道も集落のふもと部分は回収されてきておりました
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・・・が、峠を越えたあたりから林道に毛の生えたような道が残っております
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この道を下りきったら国道29号に入り、
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鳥取方面へ北上していきます。途中観光地の「原不動の滝」へ寄っていくのですが、日本の滝百選に選ばれているだけあり国道に大きな道路標識が出ていましたので入口はよくわかりました。
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5分ほど走っていくと駐車場に到着
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思っていたより立派な設備が整っている・・・という事は多くの観光客が訪れているという証。ついたときは駐車場も車がまばら、コロナの緊急事態宣言下のためか・・・と
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おばちゃんに駐車料金を払い、ここからはテクシーで滝まで、
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道中原不動を説明する看板が立っていたのでパチリと
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  原不動滝園地   氷ノ山・後山。那岐山国定公園
 原不動滝園地   氷ノ山・後山。那岐山国定公園は中国山地の東部にあり、兵庫・岡山・鳥取の三県にまたがる約四万九千㏊の山岳公園です。
当園地は、国定公園南部の山と渓流などの豊かで美しい自然にふれあえる場所です。
 原不動滝は、らくさ88mでブナ・モミジなどの原生林に囲まれ、岩肌を三段に滑り落ちるように流れる様が神々しいまでに美しい滝です。兵庫県か有数の名瀑で1990年に「日本の滝百選」に選ばれました。「宍粟郡誌」にも「仰げば崖頭、斜の水、一時に崩落して銀河の九天よりおつるが如し」と記されています。春は新緑、夏は沙羅の花花が咲き、秋は紅葉に染まる中で男滝と女滝が寄り添う姿は、私たちを幽玄の世界へと導いてくれます。

とのことでいやおなしにも期待が湧いてきて足も速まってきました。
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・・・と、正面に山門が現れ、なにかお寺の境内に入って行く気持ちでくぐり抜け、さらに直線の参道?を進んでいくと
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参道の縁に石碑が建っていた。名言なので書いておこう
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   ラッセルのことば
われわれは大地の子である われわれの生活には大地の営みの一部であり そこから栄養を吸収するのである 
だから大地の営みを何らかの面で接触していなければ 人間は生きていけない  兵庫県知事 坂井時忠

と、心に栄養を戴きさらに歩いて行くと、何やら子供達の騒ぎ声が聞こえてきた。
道の下側から聞こえてくる。その方向を覗いてみると
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川面で戯れていた。このときは8月の終わりでまだ暑い盛り、コロナ過でもあったが、夏休みの思いで作りなのであろう、水も綺麗で最高であろうと・・・こちらではお犬様も
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を見ながら歩いて行くと、のぼり旗がはためいている橋にさしかかり、この橋を渡れば見えてくるかな~と・・・おっとどっこい、受付らしき建物が見えてきた。
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入り口には、大人200円  小人100円の書いた看板が見える。滝を見るのに入観料が入るのかと思いきや、だあれ~も居なく素通り・・・・滝を見に行ってお金を払ったことなどないため、チョイと戸惑ったがそれだけ立派な滝が見られるのかな~~~と思いながら
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案内ルートに沿って階段を上って、名前の付いた(かえでばし)吊り橋を渡りきると
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さらに山沿いに遊歩道が整備されていて、さらに先のようである。
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老体にはチト険しい道のりに思えた・・・が、ここまで来て引き返すわけには行かぬ・・・と、意を決して(チト大袈裟)先に進むことにした。
九十九折りとまでもいかない坂道を上っていくと下界には
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朽ち果てた吊り橋が見えてきた。さらに上がって行くと
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坂道は急になっていき、そこから「原不動滝」がみえてきた。
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夫婦滝と言われる様相の二つの滝が合流しているが、こんなものかと思いつつさらに上がって行くと
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ようやく山肌を上り詰めたようである。ここで、「原不動滝」のいわれを紹介しておこう
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   原不動の由来
 往時この地に道範、道禎という二人の名僧があった。道範は験門の將といわれ、道禎は怪力で知られていたと伝えられている。
道範は常に摩尼嶽の行者窟にあって荒行を重ね数々の霊験を得たりという。或る時金色の龍、南西に飛を見て之を追い給ふに棲龍峡に至り水門に姿を失ったという。弥来、道範はこの金龍を本尊倶利伽藍不動明王と拝し奉り以後、この不動滝で荒行を続けられたとのこと。又、天保年間には長源寺十三世宥雄上人あって、九州島原一乗の資にして、この芳飾を尋ね右の行者窟には護摩堂を再建し、当不動滝の山頂には不動堂を立し不動明王を歓請し給ふという。
之より世に不動滝と称せられている。当邑では昭和初め頃からこの滝を中心に四国八十八ヶ所の祠により霊地の順拝を続けている。
 殊に、近年は、氷ノ山那岐山後山国定公園の一名所と欧われ一躍訪れる人も増加しており将来は、この不動滝の名に相応しき環境と、この霊地の破壊なき発展を希求して由来とする。
トのことらしいです。チョイと読みづらいヶ所も有りますが・・・、そして登り切ると吊り橋が又出てきました。
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しかし、なんと設備の整った滝であると思いながら吊り橋を渡りかけると・・・なんと
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幸福の鐘が下がっています。男滝と女滝がある事からカップル、夫婦は共に手をつないで鳴らせば幸せになるという・・・と勝手に思い込み、我が輩は一人だったため素通りして吊り橋の滝見台を目指して
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賽銭箱のある所に行く道中「原不動の滝」をパチリと
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今一の写真なので、全体の二段爆を
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賽銭箱に近づくに従って滝の下部もよく見えてきました
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ついでに一段目も
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・・・と言う滝ですが、この近辺の滝場にしては設備が立派で観光化されていました。滝も二段爆なら他にもありそうですが、夫婦滝になっている滝はそうそう有るものでは無いのじゃなかろうか?この滝を見て和歌山の「七重の滝」を思い出していました。我が輩の中では日本一の滝と思っています。
吊り橋上から眺めていると次から次へと観光客が来るので長居せずに引き返してきましたが、帰る道中
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この有様であった。
帰りは気持ちに余裕が出来たのか、地元から大関になった相撲力士が紹介されていた看板をゆっくり読むことが出来た。
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       記念碑の由来
 この碑は当地出身の力士で、大阪相撲の大関にまで昇進した「朝日嶽留蔵」の記念碑である。昭和43年6月町内相撲協会及び有志によって建立されたものである。
 明治・大正時代も己に遠くなり、その勇姿や足跡を語るよすがもこの地には今は無い。
 この記念碑の由来を説明する世代も絶えた現在(いま)、唯一近くから貴重な資料を得たので、これを機に碑の由来の記した。
 その資料は、昭和50年6月に発行された播磨の総合雑誌「駟路(しろ)」に掲載された「朝日嶽留蔵」の一文を要約して紹介する。

 朝日嶽留蔵は、明治22年当時奥谷村原、幸福嘉蔵の三男として生を享けた。
 家は代々酒造り販売を業としていたが、祖父の代に倒産、その後林業に転じ留蔵も家事を手伝っていた。その頃この土地では山を主にした仕事が殆んどであった。留蔵は片道6キロの山道を17キログラムの木炭4俵を背負って厳しい作業に甲敢に挑んでいく中に、強靭な足腰と強い腕力が作られていった。
 当時、大阪営林局(大林区)の委嘱により、国有地の植林事業をしていた神路宗一郎氏に見出され、同氏がが留蔵を地方頭取の免許を持つ小野五郎氏に紹介し、初めは行司木村越後の付け人となった。時に22歳、慎重162cm、体重75kgの小平でであったが入門が叶い三保ヶ関の力士として、稽古の虫と言われるほどの頑張りを続けた。故郷での厳しい作業で鍛えられた頑強な体力の賜であったと同時に強い精神力の人でもあった。
 大正3年5月十両、5年6月に入幕、7年5月に前頭東十枚目で優勝、9年1月小結に昇進5月場所で2回目の優勝、やがて関脇を経て10年1月大関に張り出された。このとき留蔵は三十歳になっていた。
 当時の相撲界は東京・大阪の合併興業が行われ東西の対抗相撲は大きく人々を沸かしたのである。そこでも朝日嶽の活躍の記録は多く残されている。
 その頃満州(中国北東部)や朝鮮への巡業興業が行われそれに同行した朝日嶽は、巡業中ジュストマに罹りそれが因で大正12年惜しまれつ、引退した。入門以来、後援と厚遇を与えて戴いた鴻池家(現鴻池組)への感謝の日々であったが、昭和47年86歳でこの世を去り、今、静かに故郷の地に眠っている。
    平成15年10月       波賀町教育委員会
との、地元の誇る人物であったようである。そういえば、原不動滝の由緒書きにも道禎という怪力の持ち主の僧が居たと書いてあった。何かの縁であったのかも(*^_^*)

と言うことで長いことかかった説明も終わり、「元祖名水流しそうめん」の店に向けて国道29号を北上していった。
しばらくするとダム湖に到着。
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引原ダムというもので、ダム湖は「溫水湖」という名前が付いているようです。
治水と利水(発電・灌漑)を目的に作られており、湖面はスポーツレジャーにも活用されており、当日も湖面では
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家族連れがカヌーで遊んでおられたし、こちらではへっぴり腰で出発するところを見ていたら
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ものの5分ほどで見事に立ちパドル捌きでスイスイと
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しかし、写真をよく見てみると、どうもショートパンツの色が違うようで、カップルの女性のようです。
我が輩がカヌーを楽しんでいた頃はこの様なカヌーはなかった。どうもカヌーとサーフィンを融合したスポーツのようでござります。
でさらに北上、ここから数分ぐらいの距離で目的地に到着
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元祖名水流しそうめんの店「みやなか」に着きました。
先ずは名水のくみ取り、それから素麺の舌づつみ・・・と、順番を待って
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その横には、名水のいわれが書いてありました。
「姫が原の湧水」と
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 中国山脈の原始林の中を通り太古の神秘を秘め脈々と湧き出るこの神水はどんな日照り続きの時でも水量は変わらず、涸れる事がないのです。
 その昔、山頂近くの亀ヶ窪に隠れ住んだ姫君が風味あるこの湧き水を汲みに山を降り身を浄める姿に里人は見とれる事しばしばありしと云い伝えられ、又この引原川に流れ注ぐところを姫ヶ淵と呼ぶようになりました。
 爾来、山国の運搬にたずさわる荷役の者共は汗と埃にまみれて、この地にさしかかると冷涼たる風に誘われつい木陰に車を止め人馬共に喉を潤した憩いの場所として親しまれ、また軍国時代には演習や行軍に先かけて軍医が水質検査をなし指定休憩所とし強者共の喉を潤し水筒を満たした歴史と伝説があります。    みな様にお召上がり頂くそうめん流しの冷水はこの湧出る泉の清水で以って冷やしております。
湧き出る水量1分間に1200立    水温(年中)摂氏11度
毎年兵庫県山崎保健所の権威ある水質検査に合格しております。
で、湧き水を戴いたお礼に食わずに帰るわけにはいけねえだろうと、二回目の店内食事へと。
以前来たときの1回目の時に素麺を食べたので、うどんもメニュー二書いてあったので「うどん」を注文したが売り切れとの事、仕方なく素麺1人前と、それだけでは腹が持たないので「おでんとおにぎり」を注文
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最初に写真を撮っておくのを、余りの空腹で忘れて、チョイと腹に入った時点で思い出し撮したのがこの食いかけ途中の写真です・・・お恥ずかしい(-_-;)
素麺は揖保乃糸系で腰があり、我が輩としてはもう少し柔らかい喉越しのスムーズな素麺が好みですが、名水も一緒に食べるという素麺は、それはそれで美味しいの一言でありました。
おにぎりとおでんを食べると腹も満腹になり、チョイと休憩をさせてももらってから帰宅の途に就きました。
その点ないの様子がコチラ
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独断と偏見の「姫ヶ原湧水」の評価は
コーヒーが爽やか思える軟水の水のように感じました。
(^_^)/ (^_^)/ (^_^)/ (^_^)/ (^_^)/ です

詳しい場所



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NO328:宍粟市の名水巡り「石水山の御水」

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行者堂を後にして、国道29号を山崎IC方面へ下り、その手前から県道429号へ入って行き下牧谷地区にあるお堂の片隅から流れ出てきている情報を元に、進んでいったのだが
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それらしき神社に上っても見当たらない。
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そうしている間にも、雲行きが悪くなり、雨も本降り時間も夕暮れに・・・・と、このままではゆっくり探すことができないと・・・今回の名水巡りは一旦切り上げる事を決断(T_T)

で、とある過日再度挑戦
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再度下牧谷へと向かっていると、このような看板が見えたので寄ってみた。
車を止めるに神社の駐車場があったので、なにげに止めると「巌石神社」という神社。何やら大岩が立っている。
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鳥居の近くには
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石柱に神社のイワレが書いてあった。
史跡:磐座(いわくら)
古代神を祭るため、神霊が宿ると考えられた石の標識
自然石のままでも磐座と呼んだが、特定の場所に置いたり立てたりしたものを磐座とした。石は加工されていないものが普通で、形は不定形で一個の巨石の場合もあるが、巌石神社の磐座はおよそ10メートルもある巨岩で全国的にも珍しい、起源ははおよそ2200年前の頃と思われる
とのことで、見に行くことにした。石段を上がっていくと鳥居からは岩肌の前に神社があるだけのものであったが
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大きな岩がそそり立っているではないか。これは見応えがあるな~と思いながら社まで上ってきた
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神社の両サイドにも立派な杉が・・・歴史を感じさせてくれます。
そして、神社から見た河川プール
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田植えの時期であったので、川の水はお世辞にも綺麗だとは言いがたかったが、子供たちは川で泳ぐ事で、プールで泳ぐのとは違った楽しさがあるのでは・・・と思いながら、さいど下牧谷地区へと車を進めた。前回来たときは県道429号の右手側を探していて見つからなかったので、今回は再度情報を検索、県道を中心に左側の伊沢川よりさらに左側の山麓の集落内にあるとのこと。
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そちらの方の田圃の中にハイカラな保育所が見えたが、この頃ではナイが洪水になるような場所で大丈夫なんかいなと思えてくる雰囲気の所である。それはともかく、伊沢川を渡り
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下牧谷の集落へ、とりあえずお堂といえば神社を連想したので、氏神神社らしき「大倭物代主神社」名前はチョイと読みにくい(。-_-。)先ほど調べてみると「おおやまとことしろぬしじんじゃ」とのことでした。ハァ~
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あまり広いとはいえない境内をくまなく探したが、湧き水らしきものはなく他を探すことにして神社を後にした。
下牧谷地区はそれほど広い集落ではないので、探すか地元の人に出会えれば尋ねてみることにしてウロウロと・・・と
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夫婦杉の標識・・・さてさてそんな立派な杉があったかな~と思いながら道をゆっくりと走っていると
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「観音様」の名水」とう道案内があった\(^o^)/
ここの標識を曲がり集落の中を通り
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山のほうに向かって上っていくと、例のごとく獣除けの扉に出くわした。
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毎度のことで、勝手に開けて車を入れて扉を閉める儀式をしてから再度車に乗り込み出発。すぐにそれらしきところに到着
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この道をまっすぐさらに上っていけば観音堂の本来の駐車場に到達するのですが
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そこまでは分からなかったもので、誰も来ないだろうと車をここにおいて、脇道へはいって行った。
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上がって行くと石垣の上のほうから水が
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石水之瀧と石柱には書いてあります。この瀧が名水なのかな~と思いながらとりあえず石垣に書いてある縁起を読んでみることに
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本尊観音畧縁起
そもそも御厨子の内に安置し奉る御本尊正観音菩薩の由来をくわ志く尋奉るに人皇45代聖武天皇御代神亀2年(725年)中行基菩薩は衆生済度のため、諸国修行の砌(みきり)播磨の国宍粟の郡伊澤の里に巡り来玉ふ其時も入日の日かけに紫雲棚引き赫々として光明を放ち行基菩薩是を拝したまふに是は世の常の他に阿ら須。正しく尊き霊場にまします早速に当山守護の本尊出現那したまへと深く祈請したまへば岩間おし明け清浄の水流れ出でて石室の内に金色の宝殿ありその中に忽然として正観音、出現まします。則ち聖に告げて言う早速(はやばや)吾像(わがぞう)をつくりここに安置せば未世有縁(うえん)の大士とならん、この流水は毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)の大悲も智水なり遠近の国民の種々の病を助け安穏の楽をとらすべしと示したまう。これより行基菩薩自御像を作り石室の中に安置奉(たてまつ)り「そう庵一宇建立」し石水山金蔵寺と号す聖歓喜の思いをなしありがたきかな尊ひかな末世の今に至るまで霊験日々にあらたかにして群参絶る事なく志比尊像を結縁して一度拝する輩(やから)は今生にては五穀豊穣の福裕に預かり来世にては五濁悪世の因果をのがれ、極楽世界に生を得て永く無量の功徳を受ける事、疑い有るべからず。此のたび諸人結縁のため開扉せしむるの間、何れも近ふよりて御拝のあられましょう。
  安政7年 庚申 3月吉日
右は神宮寺中興四世法印  栄祥作書

石水山の御水のこと
この流れは毘盧遮那仏(万物を照らし給う仏)の大悲の智水(仏の智慧にもたとえる水)にして諸病平癒健康長寿の恵みあり
御本尊正観音菩薩を拝すれば福徳を受け厄難を逃れ生業繁栄 学業成就 子なき人は心身健在容姿端麗理想的な子を授り安産の御仏と御霊験あらたかなる観音様であります。石室より流れ出る水は冬暖かにして夏冷たく水温常時変わらす約12度ほどなり。
例祭日
開扉祭り:21年に1回   御祭:8月9,10日
   昭和63年4月吉日     下牧谷部落(地区)
と言う内容の事が書いてあり、たいそう昔から大切にされてきた水のようであり、余りにも御利益が多すぎる水であるが、反面多すぎると?を持つのは我が輩だけであろうか。
で、その先に在る石段を登っていくと
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それにしても、先ほど掃除されたような綺麗な石段であるが、正面には年代物の杉の木が鎮座見事な配置である。
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観音堂の境内が見えてきた。正面は休憩小屋でその手前左に池の中にお堂が建っていた。
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どうもこの中に正観音菩薩が奉られているようである。
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池の水は、石水山の御水が流れ落ちていた
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その一部が汲み易いように手製の竹パイプで池の縁まで引かれていました。
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我が輩はここから有り難く汲みましたが、水温は冷たくひんやりしていた。車まで遠いいのでコンテナにはペットボトル半分の4個で汲み終えた。
池の縁に石造りの水質検査表も、こんなのは珍しい
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公認検査機関  財団法人:姫路医師会による検査結果(大抵は保健所なんだけどネ)
水質検査項目・おいしい水の水質検要件・石水の水・判定
蒸発残留物  ・30~200         ・84,5  ・適当
硬度       ・10~100         ・52,5  ・適度
遊離炭酸    ・3~30           ・2,0   ・まろやかさが少し低い
過マンガン酸カリュウム・3,0以下     ・1,74  ・適度
臭気度      ・3.0以下         ・1未満  ・異常なし
水温       ・20c以下          ・14c以下 ・適度
色度・濁度・0  ・アンモニア性窒素 ・水銀・有機リン・検出せず
  昭和62年12月   下牧谷部落
との水質検査結果の様です。
これで宍粟市の予定していた名水巡りは無事回ることができて終了することができました。石水山観音菩薩様にコロナが早く収束できますことをお願いして、お賽銭をチャランと投げ入れ後にした。

独断と偏見の「石水山の御水」評価は
軟水系の水のようで、マァマァ飲めました。
(^-^)/ (^-^)/ (^-^)/ (^-^)/ (^-^)/でした。
詳しい場所


NO327:宍粟市の名水巡り「延命水」

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429号線を少し帰り国道29号へ、鳥取から姫路へと通じる因幡街道へ入り山崎IC方面へと進んでいった。宍粟市一宮町に在る「延命水」の地には、播磨国一宮神社:伊和神社という、近辺では大きな境内を持った神社がある。何時もこの街道を通るたびに気になっていた神社であったので、参拝してみることに、今は合併して宍粟市一宮町となっていますが、合併前は一宮町の町名の元となった称号の神社である。
ちょうど境内の入り口に当たる前には、「道の駅・播磨いちのみや」があり、車はそこに置かしてもらい、
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イザ参道へ
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入ってみると、境内が木々で埋め尽くされて広大である
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案内板には
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伊和神社
境内地:53,218㎡ (16098坪)
境内御神木:目通り廻り60cm以上「杉563本・桧200本・榊326本・樫415本・その他樅、栂、欅、栗、椿、桜、等々合計1650本余  うち大杉(3m以上)84本  昭和44年調査
との事、神社も広大な境内を誇りに思っているようです。その中の一本
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夫婦杉、杉はひっつきたがるのかこの手の夫婦杉はよく見る。で、本殿はこちら
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由緒はこちらに書かれていました。
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御祭神:大巳貴神
配神:少彦名神・下照姫神
             由緒

大巳貴神は又の御名は大名持名神御魂神大国主神とも申し、播磨国開拓の祖神
総鎮護の神と崇め、こくない最高のお社として播磨国一宮と申し上げます。
神社の創紀は古く第13代成務天皇甲申の歳(西暦144年)と伝えられ、縁喜の制では
明神大社に列し、元国幣中社の御社格であります。
古来産業の神、縁結びの神、福の神、病気平癒の神、また御社地が因幡街道(国道29線)
の要衝にあり、旅人の守護神(交通安全)の神としても崇敬篤き神様であります。
                         播磨国一宮  伊和神社
と書いてありますが、神々の名前が難しく書きにくい、要するに祭神は大黒さんと言うことらしい。
で、伊和神社を後に行者堂へと向かった。見出しに出ている看板の所を左に入り、車一台が通れるぐらいの路地を入って行くと
山の麓に出て行った。そこにも案内標識が
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案内板の通りに上っていく
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それらしき雰囲気の所が出てきた。そこを上がっていくと
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急な坂道を曲がったところに行者堂の駐車場が作ってあった。
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上ってきた道沿いには多くの石版が立てられて、そこには俳句が彫ってあった。誰が書かれたのかいちいち読んでいる暇が無かったのでパス、行者堂へと足を向けた。
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想像していたより立派な行者堂であった。
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ここにも水汲みに先客が居られたので帰られるのを待ち水汲み場へ、お堂を中心に左に1ヶ所右に1ヶ所人工的に作ってあった。
左側
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右側
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「伊和三山の一つ白倉山の中腹より湧き出る霊水で、水汲み場は伊和行者堂にある。
不純物がなくミネラル分を多く含み、「寿命が延びる水」として多くの方に重宝がられています。」
との事です。プランターを持ってこられた管理人さんらしき方に、右と左の水は違うのかと聞いてみると、同じ水だとのことでしたので、元々の出ていた方だという水汲み場左側で汲ましてもらいました。
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今回は時間的余裕が無いため、行者の修行の地を散策することができませんでしたので付近案内図です
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と言うわけで次の水汲み場へ移動していった。

「延命水」独断と偏見の水評価は
硬水に近い水でコーヒーも美味しく飲めました。
(^-^)/ (^-^)/ (^-^)/ (^-^)/ (^-^)/
詳しい場所



NO326:宍粟市の名水巡り「ひびきの水」

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県道6号に出て、再度引き返し国道429号へ入りそこから宍粟市波賀町へ向けて峠に入って行った。以前「酷道429号の旅」の時は、ひどい道で会ったが今回は
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立派な道に生まれ変わっていた。さらに上っていくと、まもなく改修前の道となったが道幅は峠まで広く
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峠も見晴らしが良い、以前走った時のことは忘れてしまってこんな道であったかな~と思いながら峠を越えていくと
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道幅は車一台の道になってきた。この道が以前走った思い出のある姿だと思いながら降りていくと、
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なんちゅう花なのか解らないが、谷間に群生、ものの見事であった。下界は宍粟市波賀町「ひびきの水」はさらに429号を宍粟市千種町へ抜けていく峠道の途中に在るはず。創作そば和光というお店の先に在るという。それを目当てに進んでいきさらに上っていくと道ばたに小さな標識が見えた。車一台分の農道のような道を降りていくと
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先客が汲みに来て居られた。三密を避けるために少し離れた場所に車を止め、先客にマスクの上から尋ねてみると
まず、地元の人で焼酎を割る水として使うのはここの水が一番おいしいと、コーヒーも美味しいとの事。先ほど行ってきた「文殊の水」は・・・と訪ねると、あそこのは焼酎には合わない・・・が料理には美味しい水だとの事、へぇ~と関心しながら聞いていた。そうする水も汲み終わり帰って行かれ我が輩が独占・・・と言っても今回はペットボトル2本だけ、くみ終わるのも早かった。
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水は下から二カ所でてきています。
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「元々山の中腹より湧き出ていた水を、いろんな人に味わってもらおうと地元の方々が設置した。昔から農作業の疲れを癒してきたこの水は、雑味のないまろやかさが特徴です。」
とのことで、この現場は水を汲むだけのようです。で我が輩は次の「延命水」の地へ向けて出発していった。

独断と偏見の「ひびきの水」の評価は
上手いとの評判であったが、チョイと硬すぎかな~と思えた水でした。・・・・・少々エグいようなコーヒーの味出会ったが、我が輩の舌がおかしかったかも?
詳しい場所は




NO325:宍粟市の名水「文殊の水」

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「阿舎利の水」を汲んで国道429号まで帰ってきて、429から離れ県道6号へ、そこから福知渓谷へと行くのであるが、酷道429号線という道である事からか?この辺の地域のメイン道路は県道6号線のようで、この道を下っていくと酷道29号に合流し、中国道の山崎ICにと続く道である。その道を下ると、
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福知渓谷の標識が出てくる。結構観光で有名のようで、入り口の案内板には
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兵庫風景百選に含まれているようである。また、たくさんの寄り道のできる観光施設等も在るようです。
県道6号から県道39へと左折して入って行きます。上っていくと
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この標識あたりから、川の様子が一変して、大きな石がゴロゴロとした河原へと変わってきた。
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下界では終わっていた桜が見事な姿で迎えてくれました。その河原では
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夏になると使われるであろう
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川床貸席なるものが有るほど観光客が来るのであろうが、今はまだ季節がそのような時ではナイのと、コロナの件から人は誰も借れてなかった。おそらく、今夏も大変な状況になるのでは・・・・と思いながら進むと、すぐ近くに
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「文殊の水」汲み場が出てきた・・・・が、先客が水くみ中、三密にならないよう終わられてから近づこうと、近くを散策、と
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文殊杉というイワレのある杉なるものが、IMG_0389-3s.jpg
文殊杉の由来
諺に(ことわざ)に「三人寄ればもんじゅの知恵」とありますが、三人より五人、五人より七人と一人でも多くの知恵を集めて”村を興せ””と文殊様の教えがこの杉によって示されました。   福知部落
今ひとつ解らない内容であった。
汲まれていた方も帰られたので、水を頂きに水汲み場へ移動
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小屋の水が出ている上には、「福知渓谷の名水・文殊の水」の由来が書いてあった
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チョイと年が経ち薄くなって読みづらいが頑張ってみる
「この名水は福知の氏神早玉神社の木地仏「文殊菩薩」からその名をいただき、「文殊の水」と命名しました。慈悲、知恵、健康に恵まれます。福知の文殊菩薩は天禄元年(千年余の前)、天橋立からお迎えして福知の氏神、早玉神社におまつりしてあります。
この水は、山の急斜面に出る地下水です。この福知渓谷を愛される「あなたの水」としてお汲とりください。
・・・・・と、書いてあるようです。
読みづらいので、ネットでも原文を探す中で、宍粟市のHPに「平成21年8月の水害により、使用できなくなっていましたが、地域の尽力により、元の清涼な水を取り戻し、また多くの人が活用できるようになりました。」
又、別のHPでは
福知渓谷は雪が深い。福知地区には「文殊の水」がある。福地渓谷は兵庫県の観光百選に選ばれ、文殊の水も人気がある。福知自治会会長の植木和幸さん(写真左)に伺った。
「200mほど上の山から送水しています。昔は農業用水として利用されていましたが、夏も冷たすぎて稲に良くなかったようです。平成元年に『ふれあい市場』をここに開設した時、この上にええ水が出よるので、ここへ持ってきて利用してもらったらどうかということになり、4年後に水くみ場を設置したわけなんです。1000年ほど前、天橋立の文殊菩薩の分身をいただき、ここから4kmほどの所にある氏神の早玉神社に合祀し、節分にお祭りしています。平成元年には若者たちによって『文殊会』が結成されていて、地域おこしのため名前を統一しようと、ここも『文殊の水』にしました」
   4カ所の取水口から絶え間なく水が流れ出ている。癖がなくおいしい。
「水温は14度ほどです。コーヒーや味噌汁に使うと最高。これで炊いたご飯は長持ちします」

こちらの方は、災害が起こる前に書かれたようで、小屋の写真も違っていました。今ではきれいに整備され、災害の面影には気付きませんでしたが福知渓谷の様子は変わっているとのことでした。
で、我が輩も水を頂き
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簡単な水質検査表も安心して飲める水だと保証。めでたしめでたし\(^o^)/
で川というと 、大小様々な岩の渓谷、平成21年の大洪水で以前の福知渓谷とは趣が変化しているかも、ですが現在は
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このような川になっています。福知渓谷を後にして「ひびきの水」が在る宍粟市波賀町へ

独断と偏見の「文殊の水」の評価は
ひびきの水の場所で出会った方が、「軟水」の水で料理に使うにはおいしい水だがコーヒーや焼酎に使うには今一と言われていたが、飲んでみて、コーヒーは渋みが増して、今回の名水巡りの中では評価は我が輩の中では低位置でありました。
(^-^)/ (^-^)/ (^-^)/ (^-^)/デス
詳しい場所は(地図を大きくすれば印が出てきます)








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