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NO180:名水百選養老の滝「菊水泉」

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「孝行息子が汲んだ水がお酒になったという孝行伝説の伝わる地で奈良時代、元正天皇が自らおいでになり元号を「養老」と改号されました。
という話を皆様は知っておられますか・・・そこに伝説のもととなった「菊水泉」という昭和の名水百選に選定された湧水が出ているという。
岐阜県の養老町にある養老公園へ行ってきました。
我が家からは、京都縦貫道に乗り→舞鶴若狭道→北陸道→名神へと車を進め、関ヶ原ICを出て国道365号から県道56号を進み約3時間ほどで着きました。
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ちょっとした丘陵地帯を登って行くと遊園地が出てきます
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今も営業しているかどうか判りませんが、当日は休園でした。おそらくバブル期にできたものではと思いながら、さらに車で上って行くと林の中へ臨時駐車場があり、そこへ入れと指示を受けた。
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そうそう、養老の滝は岐阜県の関ヶ原から谷合を抜けた濃尾平野の西の端に位置します。春は桜、秋はモミジの紅葉が綺麗な公園として有名です。
車を降りて、滝がある上流へ向けて、モミジのアーケードの中を歩いていきます。
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上流の山並み
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下流の街並み
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とまぁ、こんな雰囲気の中を観光客は一路養老の滝を目指して登って行きます。
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12月のはじめで、紅葉の情報では「見ごろを過ぎたところ」でしたが、まだまだ見ごたえのある色付でした。
しばらく歩いて行くと、古めかしいお土産屋が
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その横には食堂がありましたが、
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食堂というよりも「お団子やさん」いわゆる、時代劇によく出てくる峠の茶店風
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炭火で焼くというより温めて、お客を呼び込んでいた。吾輩も香ばしい匂いに釣られて買ってしまった。養老焼き団子
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団子は、ヨモギもちと白餅の二種類、それに三種類のタレ(くるみみそ、こしあん、醤油)を選んで注文します。吾輩は、売り子姉さんに「どれがお薦めですか」と尋ねると、草餅にコシアンを食べてみたら・・・と返事が返って来たので、素直に注文した。食感はというと、今風の団子というより、餅の食感であっあ。写真でみる通りこしあんをべっとりと塗ってくれます。こしあんの甘さと草餅の味気ない取り合わせが絶妙で、三個ぺろりとたいらげて腹持ちが良かったのか、それからPM3時頃まで昼飯を食べることを忘れてしまつていた。 
パワーアップで身も心も?軽やかになり一路滝目指して再出発(^^)/  
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お店からこちらに進みます。綺麗な風景もハイパチリ
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心を癒しながら登って行くと、看板に目が止まってしまった。
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今しがた団子を食べたことも忘れ、心の中でし「シメタ楽ができる」と思ったのだが、天は吾輩を見放した((+_+))
近づいてみると看板に
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「運行休止のご案内」
 平素は、弊社観光リフトを御利用頂きまして有難うございます。(まんだ利用しとらんちゅうのだ)
 この度、施設老朽化の為、お客様の安全を考慮し、運行を当面休止致します。
 現状、再開の目途は立っておりません。(運行停止と書けっちゅうの)
 ご利用の皆様には、御不便と御迷惑をおかけします。
 申し訳ございせん。
205年2月12日   株式会社 養老ロープウェイ
 お問い合わせ先   ・・・・・・(養老の滝駐車場)
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見るからに朽ちかけている(*_*;
気を取り直し歩くことに
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外人さんも頑張って上がって来ています。紅葉橋を渡ったころから
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坂はきつくなりだした。
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あちこちに石碑(歌碑)が建てられ、養老の滝の知名度の高さ古さが偲ばれます
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そして滝が見えてきた
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第一のカメラポイントですが、どうも木々が邪魔をします。
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男性に交じって結構カメラ女子も滝に挑戦していました。それも年配のお方も・・・最近はよく見かけます(^_^)/
階段を上り詰めた広場が第二カメラポイントといったところです
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うまく滝が入り込むように巨岩が配置されていたのでハイパチリ(^_^)v
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滝の横には滝不動尊が置かれていたが、最近リニューアルされ様子、そして、養老の滝の説明版
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       滝百選・名水百選
        養老の滝
 養老の滝は、「日本の滝百選」環境庁の「名水百選」に選ばれている名瀑・名水です。また、水がお酒になった親孝行の「養老孝子伝説」など古事来歴のある優れた霊水です。
 奈良時代、元正天皇は「万病を癒す薬の水」との報告を受けられ、美嚢の国多度山の美泉に行幸されました。
 史書「続日本紀」に記述されている元正天皇のお言葉があります。
    「自分で手や顔を洗ったら、皮膚はつるつると綺麗になり、痛むところも治った。また、この水を飲み入浴した人は、白髪も黒くなり、はげた髪も新しく生え、見えにくくなった目も明るくなった。目出度いことです。この水は、、真に老を養う若返りの水です」
 元正天皇は、「醴泉は、美泉なり。以って老を養うべし。蓋し水の精なればなり。天下に大赦して、霊亀三年を改め、養老元年と為すべし」と詔(みこと)なさって、西暦717年に年号を「養老」と改められました。
 名水百選「養老の滝・菊水泉」の「菊水泉」は、滝から約500m下の養老神社境内にあります。今では、滝と泉が上と下に分かれていますが、もともとは滝の瀬として一つの流れでした。
 養老山から流れ出る水は、石灰岩層を浸透してきたもので、炭酸分やミネラルを含み爽やかで甘美な水です。元正天皇がお言葉された「長寿、若返り、元気」の霊水でもあります。

というわけで、500m下の養老神社へ下りていった。下りる途中の様子
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養老薬師堂
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あれまぁ・・・こんなところに駐車場が・・・
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カップルやら
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子供連れやら・・・・そういえば、登ってくる途中、こんな子が「おっちやん、ぼくもお酒飲めるかなぁ~」と聞いてきたので「まだ小さいで、二十歳になってからやぁ~」と言ってしまった。それ以後、子供の夢を壊してないかなぁ~と今日まで自問自答の日々である((+_+))
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綺麗な紅葉の景色の中・・・養老神社の入口へ
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その鳥居の手前左に第一の菊水泉が出ています。ここでは1本汲みました。
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こちらが正門のようです
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その正面に本殿がありますが、思いのほか質素なたたずまいです
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いろいろと神社を見てきましたが、本来の姿はこの様な社なのでしょう。その正面の所にも
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書いてある内容は重複していますが、詳しく書いてありますので書き出しておきます
 親孝行の昔話:昔、此の美濃の国に貧しいけれど親を敬い大切にしてる樵(きこり)が住んでいました。
 毎日山に登り薪を取ってそれを売り、年老いた父を養っていましたが、其の日其の日の暮らしに追われて老父の好む酒を充分に買うことが出来ませんでした。
 或る日、、いつもよりずっと山奥に登りました。谷深くの岩壁から流れて落ちる水を眺め「あーあの水が酒であったらなあ」と老父の喜ぶ顔を思い浮かべたとき、苔むした岩場から滑り落ちてしまいました。しばらく気を失っていましたが、ふと気が付くと何処からか酒の香がただよってくるのです。不思議に思ってあたりを見廻すと岩間の泉から山吹色の水が湧き出しているのです。これはどうしたことだろかと掬ってなめてみると香しい酒の味がするのです。夢かと思ったが「有難や天より授かったこの酒」と腰に下げているひょうたんに汲んで帰り老父に飲ませたところ、半信半疑であった老父は一口飲んで驚き、二口飲んでは手を叩いて喜び、父と子の和やかな笑い声が村中に広がりました。老父はこの不思議な水を飲んだので白い髪は黒くなり、顔の皺(しわ)もなくなり、すっかり若々しくなりました
 この不思議な水の出来事が、やがて都に伝えられ奈良の都の元正天皇は「これは親孝行の心が天地の神々に通じてお褒めになったものでありましょう」とおおせになり、さっそく此の地に行幸(ぎょうこう)になり、ご自身飲浴せられて、「私の肌は滑らかになり、痛む所を洗ったらすっかり良くなりました。目出度い出来事です、老いを養う若返りの水です」と年号を養老改められ、80才以上の老人に位一階を、孝行、順孫、義夫、節婦には各各ご褒美を授けられ、この地方の税金を免除なされました。
                           (古今著聞集より訳文)
そして、本命の菊水泉です
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どこかの泉の様にコインが投げられています
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左端の石垣から清水が流れ出ていますが、柵がありここでは汲めません
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石橋の下流に組めるように石段があり、そこで、リュックに3本持っていっていた残り2本を頂きましたが、リュックに入れて持って行った三つ道具、ペットボトル・漏斗・片手鍋によりゲットする事ができた。
        養老の名水
 水がお酒になった親孝行の昔話は、鎌倉時代の説話文学古今著聞集(ここんちよもんしゅう)により教訓として語り伝えられて来たものですが、お話のもとの続日本記による養老改元詔では、「変若、薬の水」と記されております。又家や国を治めるくくりむすぶ水としての価値と教理を読み取ることが出来るのです。
 養老神社境内の湧水を菊水霊泉と云いますが、菊水とは病に効く水として考えてもよろしいが、この神社は山や水が精霊で古くは菊理姫(くくりひめ)を祀る明神様です。元正女帝がみそぎを行い律令国家建設の祈願のまつりごとの神水はくくりの水でありました。
 詔の中に、中国後漢の時代に同じような瑞象があったと述べられていますが、中国五大連池の万病を癒す奇跡の水のことではなかったか、元正天皇の行幸よりずっと以前からこの美濃の国では、ラドンやゲルマニュウムを含む万病に効く水として知られていたものと想われます。
 養老山地の水はカルシウム、マグネシウム、ナトリウムを含むミネラルウォーターであります。石灰岩層を潜って湧き出て来る水は炭酸水なのです。
 水がお酒になった孝行話は教訓としての説話でありまして、水が酒になるためしはありません。水はやはり水、良く尽くしてくれる我が子を慈しみ、ねぎらって思慮深く、ただの水を美酒として飲み、褒めたたえる 親心というものを私共は昔話の中から読み取ることができるのです。
 名水が名水たるゆえんでりあす。
    養老の滝・菊水泉「日本百名水」選定記念
無事「菊水泉」をゲットし帰り道、養老寺の境内に
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孝行伝説になった
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源丞内の墓が
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ホントの墓かどうか分かりませんが・・・車まで無事帰ってきました。

今年2015年も終わろうとしています。  最後まで読んで下さり心よりお礼申し上げます。
皆様のご家族が幸せに過ごせますように(*^_^*)
良いお年を(^_^)v

独断と偏見の「菊水泉」の評価は、日本列島のくびれ地帯の水は相対的にミネラルを含んだ水が多いいところです
「菊水泉」の水も、少し塩分を感じるかな~と思いましたが、まろやかな美味しいみずでした。
(^_^)v (^_^)v (^_^)v (^_^)v (^_-)-☆ でした   
詳しい場所

   
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