番外:今どきの「葬儀事情」
最近二つの身近な葬儀に接して、喪主を手助けする立場で参列してきました。
その葬儀の準備を進める内容を書き留める事によって、誰しもその立場に立たなければならない場面が出てきたときに参考にしてもらえたらとの思いで書いてみる事にしました。(実は、湧水を取りに行く事ができずネタ切れの為でありま~ス((+_+))
葬儀といっても、地域性が出る為どこでも参考になるかどうかは分かりませんが、吾輩が生活している田舎と今回参列してきた衛星都市での葬儀の内容を加味した形で進めて行きたいと思っています。
当地田舎の葬式というものは、40年ほど前には(それ以前は記憶が薄い)祭壇は社協から貸し出しを受け、隣組で葬儀委員長を作り、総出で組み立てたりして葬式を出すに当ってのもろもろの準備を前日から進めていました。
そのうち、葬儀会社ができ、祭壇及び葬式を執り行うもろもろの備品や準備を隣組に代わってしてくれるようになってきました。そのうち準備の時の食事や出棺の後の食事なども葬儀会社が弁当を準備するようになり、隣組が葬儀に係わる手間が減ってきました。この時点で葬儀会社に支払うお金が付いて回って来るようになり葬儀委員長の出る幕も少なくなってきました。
最近は、都会と同じように葬儀会館が建ち出し、そこでの葬式が普通になってきています。そうなると、隣組の関わりと言えば受付と香典の整理ぐらいになってきました。お寺さんの送迎も、お寺によっては乗用車で来て下さるようになり、本当に少なくなってきました。
今では、葬儀屋さんと葬儀委員長と喪主が協力しながら葬式の段取りをしていきますが、喪主の場合いろいろな事に関わって行かなければならないので、どうしても喪主を補佐する「まとめ役」を喪主に近い親族から作る必要が出て来るのです。しかし絶対という訳ではないので、喪主なりその家族がしても良いのだが・・・
という訳で、喪主を補佐する「まとめ役」になった人がしていく事を書いていきます。
先ず葬儀会館使用の場合葬儀の流れとして、
①お通夜→身近な方たちの会食→本葬→火葬場→会食→お骨上げ→初七日→散会
②お通夜→身近な方たちの会食→本葬→初七日→火葬場→お骨上げ→会食→散会
③お通夜→身近な方たちの会食→本葬→火葬場→会食→お骨上げ→初七日→会食→散会
④身近な方の会食→本葬→火葬場→お骨上げ→初七日→会食→散会
①は最近行った衛星都市でのお葬式②は東京の郊外で体験したお葬式③我が地方の丁寧なお家のお葬式④我が地方の一般的なお葬式、このように所変われば・・・と言うように葬儀の流れも少しずつ変わっていますので、そこの葬儀の内容に即した準備が必要ですが、大まかには次の三つの段取りを世話役はしていきます。
1、献花お供え等のとりまとめ
2、お通夜、本葬、初七日後の会食のとりまとめ
3、火葬場への参列のとりまとめ(マイクロバス、自家用車の乗車確認)

1、一番早くしなければならない、1番目の段取りから書いて行きます。
地元の葬儀場からは、銀蓮・金蓮・回転灯籠各一対と生花3対を段取りしてくれと言われます。
ところが、衛星都市の葬儀場からはこれだけは段取りしてほしいという請求は無かったが、祭壇一式の中に親族一同という大きめの生花が入っているのであった。つまり、名札は親族一同と書いてあるが喪主当家がお金も出しているのである。
又、請求がなかった蓮と灯籠はパンフレットは渡されますができたらしてくださいという程度の請求でした。が、蓮と灯籠は葬式が終わり49日の忌明けまで家の祭壇を飾る道具として必要な物です。ここの場合地元との違いは、回転灯籠と緑の蓮だけで良いようでした。
取りまとめ役としては地元の場合、喪主の当家以外、銀蓮が「故人」に一番近い親族・金蓮が二番目に近い親族・灯籠が三番目に近い親族がそれぞれ一対葬儀屋さんから買い取って飾ります。今では、名札にはその人の名前を書いても支払いのお金は三点セットの金額をまとめて三等分して割を払うといった方法が多いいいようです。
生花の三対も、予め献花をしてくださる人が分かっていれば、それをたして足らない分を親族にお願いして三対作ることが必要ですが、お願いする場合は、割り勘方式でも良いですし、その場合名札に連名するのも良しです。
その他盛籠もありますが、有れば良しという所で、取りまとめ役が関わる必要はないようです。
そして、まとめた品物の集金をしてして領収書を返さなければなりませんので、できれば親戚の頼める方に集金役をお願いするのがよいと思います。
また、都市近郊の葬儀会館では献花料受付というのが、香典受付の横に会館職員が出て金銭の事務をされていました。こちらに電話であらかじめ伝えておけば手を省く事も出来ます。しかし、地元ではまだそこまで発展していないようです。
(献花をされる方で、喪主宅に連絡してくる方もあります。その時は、手配と集金をしますが、お金の方は会館に来られた時に葬儀屋さんにお支払いくださいと言っとけば手が省けます)

2、次に、会食のとりまとめに入ります。
これが一番厄介な段取りです。というのも、正確な人数が読みにくいという事です。
当地の昔のお葬式の場合は、隣組総出で食事の支度をして参列された方は、食事をして帰るという習わしがありましたが、食事が葬儀屋さんを経て弁当を出すようになると、自然と一般の参列者は足が遠のき、親族並びにお手伝いさんぐらいの人数になってきました。それは、会館で行う場合も同じようです。
お通夜、お葬式の後、当日の初七日等々食事の内容(喪主が決める)と人数は変わると思いますが、段取りは同じようにすればよいと思います。
「故人」に関わる、父方・母方の親族の出席者は、各親戚筋をよく知る人にまとめてもらい報告をお願いする。それにお手伝いに来られる人数と、喪主からも食べて帰って頂きたいと思われる名前を聞き、総てを計算してそれに『余分5人分前後』多めに(本葬の後の会食人数分)予約をすれば大体食べて頂く事ができます。
食券が有れば、それを親戚筋を取りまとめた人に渡して、各人に渡してもらう事。考え方としては、足らないより余ることを優先して人数を把握する。もし足らないことになれば、まとめ役が先頭に喪主に近い人から会食を諦めてもらう事デス。
お通夜、初七日の人数は、喪主が把握していると考えて、喪主の云う人数で注文すれば良いと思います。
都市近郊のお通夜は、オードブルで行われ、初七日の後は粗供養のお菓子を持って帰ることで終了しました。
地域差が有るので、その辺の事情を呑み込み、本葬の出席者を中心にお通夜、初七日共々それから割り出した人数(各人数を出し心配であれば多めに)を把握すればよいと思います。(それぞれ注文の時間制限が有ると思いますので、ぎりぎりの時間でOKデス)
*子供たちの数を忘れずに

3、火葬場へ行かれる方の乗り物の用意をしなければなりません。
マイクロバスで行くのが主流ですが、乗れない時は、お手伝いさんか親族の方へお願いして自家用車を配車します。会館の中には、乗車券を作っている所もありますので、有れば活用して行かれる方を明確にしておけば出棺の運びがスムーズに執り行えます。
「故人」に近い人から行ってほしい人の名前を喪主から聞き、喪主並びにその身内の人から、その人達に乗車のお願いをしてもらい、乗車券も渡してもらっておく。マイクロバスの定員より5名前後差し引いた人数よりオーバーすれば、自家用車を配車する。
尚、親族以外の人で当日行きたいと言われる方も出てきますので、臨機応変に対処してください。
この計画がうまくいかなかったときは、「まとめ役」がマイクロバスの入口付近にいて、適当に乗車を促して定員がオバーしたら断って出発の運びとする。
以上の流れと内容ですれば「喪主」は大変助かります。
以上、私が経験した内容をもとに書きましたが、葬儀というもの地域性があり、そこの葬儀屋さんがよく知っておられるので、お訊ねしながら進めて行く事をお勧めいたします。
おわり
(写真は、我が家から見える観音さんの山桜です。春の花、夏の7月中旬に現れる色ずく葉、秋の紅葉)
その葬儀の準備を進める内容を書き留める事によって、誰しもその立場に立たなければならない場面が出てきたときに参考にしてもらえたらとの思いで書いてみる事にしました。(実は、湧水を取りに行く事ができずネタ切れの為でありま~ス((+_+))

葬儀といっても、地域性が出る為どこでも参考になるかどうかは分かりませんが、吾輩が生活している田舎と今回参列してきた衛星都市での葬儀の内容を加味した形で進めて行きたいと思っています。
当地田舎の葬式というものは、40年ほど前には(それ以前は記憶が薄い)祭壇は社協から貸し出しを受け、隣組で葬儀委員長を作り、総出で組み立てたりして葬式を出すに当ってのもろもろの準備を前日から進めていました。
そのうち、葬儀会社ができ、祭壇及び葬式を執り行うもろもろの備品や準備を隣組に代わってしてくれるようになってきました。そのうち準備の時の食事や出棺の後の食事なども葬儀会社が弁当を準備するようになり、隣組が葬儀に係わる手間が減ってきました。この時点で葬儀会社に支払うお金が付いて回って来るようになり葬儀委員長の出る幕も少なくなってきました。
最近は、都会と同じように葬儀会館が建ち出し、そこでの葬式が普通になってきています。そうなると、隣組の関わりと言えば受付と香典の整理ぐらいになってきました。お寺さんの送迎も、お寺によっては乗用車で来て下さるようになり、本当に少なくなってきました。
今では、葬儀屋さんと葬儀委員長と喪主が協力しながら葬式の段取りをしていきますが、喪主の場合いろいろな事に関わって行かなければならないので、どうしても喪主を補佐する「まとめ役」を喪主に近い親族から作る必要が出て来るのです。しかし絶対という訳ではないので、喪主なりその家族がしても良いのだが・・・
という訳で、喪主を補佐する「まとめ役」になった人がしていく事を書いていきます。
先ず葬儀会館使用の場合葬儀の流れとして、
①お通夜→身近な方たちの会食→本葬→火葬場→会食→お骨上げ→初七日→散会
②お通夜→身近な方たちの会食→本葬→初七日→火葬場→お骨上げ→会食→散会
③お通夜→身近な方たちの会食→本葬→火葬場→会食→お骨上げ→初七日→会食→散会
④身近な方の会食→本葬→火葬場→お骨上げ→初七日→会食→散会
①は最近行った衛星都市でのお葬式②は東京の郊外で体験したお葬式③我が地方の丁寧なお家のお葬式④我が地方の一般的なお葬式、このように所変われば・・・と言うように葬儀の流れも少しずつ変わっていますので、そこの葬儀の内容に即した準備が必要ですが、大まかには次の三つの段取りを世話役はしていきます。
1、献花お供え等のとりまとめ
2、お通夜、本葬、初七日後の会食のとりまとめ
3、火葬場への参列のとりまとめ(マイクロバス、自家用車の乗車確認)

1、一番早くしなければならない、1番目の段取りから書いて行きます。
地元の葬儀場からは、銀蓮・金蓮・回転灯籠各一対と生花3対を段取りしてくれと言われます。
ところが、衛星都市の葬儀場からはこれだけは段取りしてほしいという請求は無かったが、祭壇一式の中に親族一同という大きめの生花が入っているのであった。つまり、名札は親族一同と書いてあるが喪主当家がお金も出しているのである。
又、請求がなかった蓮と灯籠はパンフレットは渡されますができたらしてくださいという程度の請求でした。が、蓮と灯籠は葬式が終わり49日の忌明けまで家の祭壇を飾る道具として必要な物です。ここの場合地元との違いは、回転灯籠と緑の蓮だけで良いようでした。
取りまとめ役としては地元の場合、喪主の当家以外、銀蓮が「故人」に一番近い親族・金蓮が二番目に近い親族・灯籠が三番目に近い親族がそれぞれ一対葬儀屋さんから買い取って飾ります。今では、名札にはその人の名前を書いても支払いのお金は三点セットの金額をまとめて三等分して割を払うといった方法が多いいいようです。
生花の三対も、予め献花をしてくださる人が分かっていれば、それをたして足らない分を親族にお願いして三対作ることが必要ですが、お願いする場合は、割り勘方式でも良いですし、その場合名札に連名するのも良しです。
その他盛籠もありますが、有れば良しという所で、取りまとめ役が関わる必要はないようです。
そして、まとめた品物の集金をしてして領収書を返さなければなりませんので、できれば親戚の頼める方に集金役をお願いするのがよいと思います。
また、都市近郊の葬儀会館では献花料受付というのが、香典受付の横に会館職員が出て金銭の事務をされていました。こちらに電話であらかじめ伝えておけば手を省く事も出来ます。しかし、地元ではまだそこまで発展していないようです。
(献花をされる方で、喪主宅に連絡してくる方もあります。その時は、手配と集金をしますが、お金の方は会館に来られた時に葬儀屋さんにお支払いくださいと言っとけば手が省けます)

2、次に、会食のとりまとめに入ります。
これが一番厄介な段取りです。というのも、正確な人数が読みにくいという事です。
当地の昔のお葬式の場合は、隣組総出で食事の支度をして参列された方は、食事をして帰るという習わしがありましたが、食事が葬儀屋さんを経て弁当を出すようになると、自然と一般の参列者は足が遠のき、親族並びにお手伝いさんぐらいの人数になってきました。それは、会館で行う場合も同じようです。
お通夜、お葬式の後、当日の初七日等々食事の内容(喪主が決める)と人数は変わると思いますが、段取りは同じようにすればよいと思います。
「故人」に関わる、父方・母方の親族の出席者は、各親戚筋をよく知る人にまとめてもらい報告をお願いする。それにお手伝いに来られる人数と、喪主からも食べて帰って頂きたいと思われる名前を聞き、総てを計算してそれに『余分5人分前後』多めに(本葬の後の会食人数分)予約をすれば大体食べて頂く事ができます。
食券が有れば、それを親戚筋を取りまとめた人に渡して、各人に渡してもらう事。考え方としては、足らないより余ることを優先して人数を把握する。もし足らないことになれば、まとめ役が先頭に喪主に近い人から会食を諦めてもらう事デス。
お通夜、初七日の人数は、喪主が把握していると考えて、喪主の云う人数で注文すれば良いと思います。
都市近郊のお通夜は、オードブルで行われ、初七日の後は粗供養のお菓子を持って帰ることで終了しました。
地域差が有るので、その辺の事情を呑み込み、本葬の出席者を中心にお通夜、初七日共々それから割り出した人数(各人数を出し心配であれば多めに)を把握すればよいと思います。(それぞれ注文の時間制限が有ると思いますので、ぎりぎりの時間でOKデス)
*子供たちの数を忘れずに

3、火葬場へ行かれる方の乗り物の用意をしなければなりません。
マイクロバスで行くのが主流ですが、乗れない時は、お手伝いさんか親族の方へお願いして自家用車を配車します。会館の中には、乗車券を作っている所もありますので、有れば活用して行かれる方を明確にしておけば出棺の運びがスムーズに執り行えます。
「故人」に近い人から行ってほしい人の名前を喪主から聞き、喪主並びにその身内の人から、その人達に乗車のお願いをしてもらい、乗車券も渡してもらっておく。マイクロバスの定員より5名前後差し引いた人数よりオーバーすれば、自家用車を配車する。
尚、親族以外の人で当日行きたいと言われる方も出てきますので、臨機応変に対処してください。
この計画がうまくいかなかったときは、「まとめ役」がマイクロバスの入口付近にいて、適当に乗車を促して定員がオバーしたら断って出発の運びとする。
以上の流れと内容ですれば「喪主」は大変助かります。
以上、私が経験した内容をもとに書きましたが、葬儀というもの地域性があり、そこの葬儀屋さんがよく知っておられるので、お訊ねしながら進めて行く事をお勧めいたします。
おわり
(写真は、我が家から見える観音さんの山桜です。春の花、夏の7月中旬に現れる色ずく葉、秋の紅葉)
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