NO57:「越水」の所で記事にした浦島伝説の本場を案内したく、知られていなかった湧水を探してきましたのでご案内いたします。
浦島伝説の里はというと、伊根町本庄地区という所に在り、その付近に湧水の頂ける場所がないものかとWEBサイトで検索をイロイロとかけて、やっと
台湾茶専門店ちんざおーchinzaoのHPで「イボ池」の水という湧水がある事が分かり、早速もらいに行きました。
その地は浦島伝説が残る浦島神社が在るとこです。

浦島神社の手水舎、一度この水が井戸水かどうか聞いてみたいと思っています。

境内に在る資料館と誰かが奉納したという北前船の模型

資料館はあいにく鍵がかかっており見る事できずでした ^_^;
尚、ここの資料館には、浦島明神縁起絵巻(重文)・玉手箱(玉櫛笥)・乙姫小袖(重文){資料による}等が保管されているようです。
神社の右側には曰くのある庭園があり、説明書きがしてありました。

説明書き

逢山(とこよ)の庭
嶋子(くしき)が神女(おとめ)に誘われて水乃江里より海の彼方の逢山に渡る物語を丹後国風土記逸文(いつぶん)はつぎのように記している。
「その地は玉を敷けるが如く、ミカドキラキラしくタカドノカガヤカけり目にも見ざしり所 耳にもきかざりし所なり」伝々
これは「とこよ」の有様を記したものだが、その他に「逢山」「神仙」「仙都」と書いて「とこよ」と読ませ、日本書紀、浦嶋口伝記では「蓬莱山」を「とこよ」、万葉集では「常世」「とこよ」としている。
これは、古代中国の神仙思想の影響を強く受けたものであり、この庭はこれら文献及び浦嶋明神絵巻(重文)にもとづいてつくられた。 浦嶋神社 社務所
神社の参道の右手には下のモニュメントが作ってあり

輪っかによって常世の国と現生との境を表しているのでしょうか(?_?)その奥には

立派な浦嶋館が建っています・・・

最近は閉鎖されている雰囲気でした。バブル期の補助金無駄使いの成れの果ての姿でしょうか。

ココが亀を逃がしたとされる本庄浜(この辺の事は?)
地元の資料から
浦嶋神社(宇良神社) 御祭神:浦嶋子(浦嶋太郎)
浦嶋神社は延喜式(901-923)神名帳所載にによると「宇良神社」と記されている。創祀年代は淳和天皇の天長二年(825)、浦嶋子を筒川大明神として祀る。その大祖は月讀の子孫で当地の領主であった。浦嶋子は、人皇二十一代雄略天皇の御宇二十二年(478)七月七日美婦に誘われ常世の国へ行き、その後三百有余年を経て五十三代淳和天皇の天長二年(825)に帰ってきた。
常世の国に住んでいた年数は三百四十七年間で、淳和天皇はこの話を聞き浦嶋子を筒川大明神と名付け、小野篁を勅旨として宮殿が御造営された。
浦嶋神社に伝わる浦嶋物語は起原が最も古く、八世紀にできた丹後国風土記、日本書紀、万葉集などにきさいされている。古代より浦嶋神社への崇敬の念は厚く誠に顕著なものがある。
浦嶋太郎になったら困る?のでこの辺にして
本題の湧水の場所「イボ池の水」探しへ
当日本庄地区へ入って、大きな通りを一通り探してみたのですが見当たらず、ちょうど目に入ったのが駐在所の建物、シメタと思いお訊ねするために入る事に・・あまり入りたいとこではないが・・・

当日は日曜日、お巡りさんにも快く対応して頂き、その時はブログで「イボ水」だと早合点をしていたのだが、チラシの裏に書いてくれた地図に「イボ池の水」と書いて頂き、その時に正式な名前を知ったと思ったのですが、後でブログを見たらチャンと「イボ池」の水と書いてあり私のそそっかしさを再認識した次第であります^_^;
・・・が、最近このような事がヨク起こるのです。
で、地図に従い言ってみると、お巡りさんが言っておられた「道が狭いので邪魔にならないところにおいて汲んでくれ」との事がホント狭い道であった。

この路地を入って行けば有りました。これではよそ者には分からないわな!

このように水汲み小屋が設置されており、地元の方たちが大切に管理されている様子を感じました。

水槽が大・小とあり水をうまく使うように工夫されています。さしずめ、小さい方では何かを洗ったりするのでしょうが、夏になればスイカを丸ごと冷やすのにもってこいの大きさだな~と、想いを馳せていました。
鍋で作った柄杓は、一杯を掬ってペットボトルに入れると少し残る程度で具合の良い大きさでした。
水も汲み終え、浦嶋神社以外の地元の見どころを紹介するために移動して行きました。
一つは、この場所から数百メートル行ったところに見える「布引の滝」です。
この滝は、幻の滝とも称され、大雨が降った後とか、大雪の雪解けの時ぐらいしか水らしい水が流れておらず、その時期に出逢うのが難しいと言われています。当日も写真のように布引ならぬ糸引き程度ぐらいしか水は流れていませんでした。

ところが、下の写真は昨年大雪だったので「野村の清水」を汲みに行った時に写しておいた写真です。

おそらく、一段落差の長さでは京都府内最長ではないかと思います。
この布引の滝は、国道から見る事が出来ます。
丹後半島一周道路(176号)を走っていると下の写真の公園が見えてきます。

ここから見るのが一番ですが、この公園がないと素通りしてしまいます。
チョいくら伊根町の宣伝も

写真が小さく字が読みにくいようです。別窓で写真を大きくできるようなのですが、やり方が今一分からないのでゴメンナサイネ^_^;
もう一ヶ所は、蒲入展望台です。
ココは、公園から3kmほど行った地図でいう甲崎の半島の付け根にあります。

この向こうは「かまや海岸」でその先に経ヶ岬が有ります。
この「かまや海岸」には、地域消防団に入ってた頃、貨物船が座礁して真っ二つに折れた船から油が流れだし、重油の回収にこの崖っぷちを降りて行った思い出があります。

写真の下が蒲入漁港でその先に冠島と沓島がぼんやりと見えます。

経ヶ岬も今は観光化して行きやすくなっています。
2013,03,14 今日のニュースで、昨年の「布引の滝」と同じ日に写した風力発電機6基のうち一基が折れたという
ニュースを見てびっくり。

湧き水の味は、お茶屋さんが汲んできて使っているだけの事はあり
独断と偏見の水評価は
(^_^)v (^_^)v (^_^)v (^_^)v (^_^)v でした汲みに行かれる場合、家の近くに在りますので迷惑の掛からないようにお願いいたします。m(__)m
詳しい場所は